38 ページ40
あの日から、劇場でAの姿を見ることがしばしばあった。
大抵、リハーサルの時のマイクやステージの確認のとき、
Aは大人のそばでテキパキと動いて額に汗を滲ませていた。
その姿に病気に悩まされていないんだと私は安心したんだけど…
「ねえ、あれ、Aだよね…」
「なんでいるの?」
「さぁ…」
何も知らないメンバーからは冷たい視線が向けられていた。
「優子、なんか知ってる?」
「ううん…なんでいるんだろうね…」
『メンバーとは一線を画したい』
あの二人だけの秘密を作った日、
Aが強く主張したことだった。
だから、Aとの秘密を守るため、私も知らないふりを貫いた。
Aと話すこともなければ、目と目を合わせることもしない。
赤の他人で居続けた。
だけど、これは、何一つAを救うことにはなっていなかったのだということを
私はすぐに知ることになる…
85人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
RINGO(プロフ) - いつも楽しみにしてます! (2016年5月23日 12時) (レス) id: 87437feb54 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます (2016年4月22日 3時) (レス) id: 0553124e7e (このIDを非表示/違反報告)
よんぱち(プロフ) - 優依さん» ありがとうございます(^^♪いつも読んでいただき感謝感謝です! (2016年4月6日 22時) (レス) id: f465cba461 (このIDを非表示/違反報告)
よんぱち(プロフ) - ななかさん» コメントありがとうございます!ご期待に添えるかはわかりませんが、ぜひ楽しんでください!これからもよろしくお願いします(^^) (2016年4月6日 22時) (レス) id: f465cba461 (このIDを非表示/違反報告)
優依(プロフ) - 出来てますよ! (2016年4月5日 23時) (レス) id: 10966c9586 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:よんぱち | 作成日時:2015年12月20日 21時