【Q|K】影の薄い彼女は薄影さん #2【izw】

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「どうする？Aちゃんが良いっていうなら、承諾の電話かけるけど。因みにQさまね」

「え”ッ？！？あ、あの、あの、頭がよ、良すぎる方々が集まった、あの…ッ？！」

「うん」


　なにを平然とした顔でうんなんて言ってるんですか福良さん。なんでそんなに平然としていられるんですか
　いやいやいや無理無理無理無理。だって、あのか、カズレーザーさんも、宇治原さんも居るんですよね？！
　そんなところに私が入ったところでなにも面白い展開にはなりませんよ？！一人ボコボコにされて終わりですよ？！？


「あ、そうそう。Aちゃんテレビ慣れてないんですよって言ったら、是非伊沢も一緒でって言われたんだけどどう？収録一週間後なんだけど」

「えーちょっと待って………今のところ特に予定無いんで俺は良いっすよ」


　いやなんでそんな冷静なんですか伊沢さんっ？！テレビ慣れしてるからですよね知ってますっ！！


「ほら、伊沢も一緒なんだけど、どうかな？」

「むむむ無理です無理です無理です無理です無理です無理です！！」

「出たいってさ」

「河村さんッ？！？」


　藁にもすがる気持ちで周囲を見渡しても「頑張れ」しか言われなくて、ようやく今この場に私の味方は居ないのだと察した。遅かった。もっと早くに察していれば

　結局福良さんの押しにも負けて、彼が早速承諾の連絡をしに行く後ろ姿を見つめながら、デスクの脚にもたれ掛かる
　なんか、今の一瞬で一ヶ月分の気力と体力を使い果たしたような気がする


　須貝さん達に「おめでとう！」と口々に言われてその一つ一つにお礼を返す。あぁ、多分今日が私の命日だ


「Aちゃん、一緒に頑張ろうな」


　座り込んだままの私の前に伊沢さんも膝をつくと、ニカッと爽やかな笑みを浮かべて手を差し出してくる
　あぁもうほんとに、絶対今日が私の命日だ

１７話　最後のピース→←。

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