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「―――薄影って、伊沢さんのこと好きよな?」

「ッ?!ゲホッ!!ゴホッ、ゴホッ!!」

「あ、ごめん」


 予想外の問いにむせて彼に背中を擦られながら、さっきの質問を脳内で反芻する。え、私、伊沢さんのこと好きなんて言ったっけ
 いや、言ってない。だって、言ったときの記憶が一切無い。厄介だなと思いはするが、この能力のことはちゃんと信頼している。現に今までそれが間違っていたことは一度もない
 間違った情報を記憶したことはあるが


 …まぁこの際どういう経路でバレたかは二の次で良い。今重要なのは何故今その話題を切り出したかだ
 伊沢さんに対する好意がバレているということを踏まえると、一番有力なのは、私に忠告をするためだろう。でも、忠告って、なんの?も、もしかして、伊沢さんには既に彼女か彼氏が居るから諦めろという忠告??


「…好き、て、言ったら、どうするんですか…」


 咳が治まって、恐る恐る川上さんを見上げる
 …それとも、忠告なんかじゃなくて、会社に私情を持ち込むなっていう、やつだろうか。そんな、恋にうつつを抜かしている人間要らないと、言われてしまうのだろうか


「…いや、特にどうするとかは決めてないけど、あん時の薄影、辛そうだったし
 中高男子校だった奴が的確なアドバイス出来る自信は無いけど、吐き出したら、少しは楽になるかなって」


 あの時、というのは多分、クイズ大会の時のことだろう。あぁ、そっか。あの時から、バレていたんだ。あの時、全てを分かったうえで立ち去る隙を作ってくれたり、他から見えにくくなるように隣に座ってくれたりしたんだ

 川上さんの真っ直ぐな瞳に、胸に押し込められた感情が外に出たいと叫ぶ。心なしか動悸と呼吸も速まって、喉のつかえが取れないもどかしさに喉元をかきむしりたくなる。恋は病。本当に、その通りだ

。→←。



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白菜(プロフ) - しぃさん» いえいえ!ご希望に添えたなら良かったです! 今回は話数が限られていたので、初めて直接うらツク内に書かせていただいたので少々展開等が変になっているかもしれませんが、そこも愛嬌ということにしておいてくださると嬉しいです(笑)リクエストありがとうございました (2020年2月2日 0時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - 白菜さん» ごめんなさい!完結後にもかかわらずリクエストしてしまって…でも最高でした!もう推しのにやにや顔を想像して昇天しそうでした← (2020年2月1日 22時) (レス) id: 1457e73937 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - 白菜さん» そうですね。以後気を付けます! (2020年1月27日 22時) (レス) id: 1457e73937 (このIDを非表示/違反報告)
まつりか(プロフ) - 白菜さん» 神ですよー!にしても少し回復したようで良かったです!私含め皆さんが白菜さんの事気にかけていたので、コメントを見てもっともっと元気を出して貰えたらと思います! (2020年1月27日 21時) (レス) id: e802cc95c8 (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - しぃさん» ありがとうございます!リクエストの方ですが、あと二話ほどなら入るので短くはなりますがなんとか書いてみます!そして細かいかもしれませんが、次回からはお名前をsngwというように伏せていただけると助かります(笑) (2020年1月27日 21時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白菜 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年1月18日 22時

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