＋１３話＋ ページ13
莉犬side
俺は、
相棒のるぅと君がだいっきらいだ。
ころちゃんと話した客間を出たあとドスドスと足音を鳴らしながら自室に駆け込む。
「はあぁぁぁぁ、くっそだる...」
るぅと信者？俺が？
なわけないじゃん。
まぁ、
そう思うのも仕方ないけどね...。
ごろんとベットに転がってまたイラついたため息を吐く。
彼の後ろを自らの意思でひっつく俺はどうみてもるぅと君大好き人間に見えるだろう。
でも、逆逆。ほんとは大嫌いなの。
だって、ムカつくでしょ？
俺より後にここに入って来て、俺より後に訓練を始めて、そのくせ俺の何倍も強いなんて。同い年なんだよ？俺とるぅと君。
俺は努力して幹部にのし上がったのに彼はさとみ君の弟だからって幹部になれて。
俺より頭が悪いくせに、顔はカッコイイなんて。
...ま、最後のはフツーに嫉妬だけどっ！
とにかく、俺はアイツが死ぬほどだいっきらい。
なのに、
「莉犬！一緒にゲームしましょ〜」
扉の奥からアイツの声が届いて、最大限の舌打ちをする。
その後、いつもの可愛い声を作って
「はぁーい、今行く！」
と笑って答えた。
なのになんで、俺のこと疑わないの？
今は、ちょっと違うけど前まではるぅと君が唯一心を開いてる相手が俺だった。
俺はるぅと君が大嫌いなのにね。
でも、俺が戦うには彼がいないとダメなんだ。
幹部の中で強さはそのまま序列にかかわってくる。
ジェル君とさとみ君が同じくらい強くて
次にるぅと君。
その次が俺でなーくん、ころんと続く。
なーくんは弱いけど、ハッキングとか話術に長けてるからボスとして君臨できてる。
ま、ころんはなーくんのお情けで幹部になっただけだからフツーに雑魚だけど。
つまり、一番微妙なラインが俺なわけ。
そこそこ強いけど大きな任務は一人で任せられない。
だから、俺は彼と相棒を組んだ。
すっごい、いやいやだったけどね。
「莉犬！大丈夫ですか...？」
準備の遅い俺を心配してか、はたまた早くゲームがしたいのか、るぅと君の催促する声が届く。
「...おまたせ〜！」
そして、今日も作り笑いを浮かべて俺はるぅと君のことを大好きな俺を演じる。
はぁ、くそだるい。
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←＋１２話＋
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わこ - いいえ！そんなことないです！とっても好きなお話なので、たくさん待ちます！ (2021年8月3日 22時) (
レス) id: 48ef6fa197 (このIDを非表示/違反報告)
ひの - 喜世さん» 頑張ります…！めちゃくちゃ亀更新ですみません…(>_<) (2021年7月10日 22時) (レス) id: 50b0aef36e (このIDを非表示/違反報告)
喜世 - このお話ハマっちゃいました！更新がんばって〜！ (2021年7月7日 21時) (レス) id: 48ef6fa197 (このIDを非表示/違反報告)
ひの - 星雨さん» ありがとうございます！マフィア系に最近ハマっておりまして...(*^^*) (2021年4月25日 15時) (レス) id: 50b0aef36e (このIDを非表示/違反報告)
星雨 - この世界観、めっちゃ好きです！！ (2021年4月19日 16時) (レス) id: afebd09899 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
