+1話+ ページ1
「うっ、」
目を覚ましたら、知らない場所でって、なにそれ夢?
それよりも、気持ち悪い。
怪我をした時に香る血のにおいがガンガンと頭を刺激する。
やば、無理、
「莉犬、たすk」
「おいっ、今がチャンスだ!撃て」
バンッ バンッ
「えっ」
莉犬に助けを求める前に、僕の声はさえぎられる。
そこでようやく、僕たち以外にも人がいることを知った。
あ、僕、しぬ。
直感的に感じた瞬間、いきなり体が勝手に動いて、雨のように降ってくる銃弾を軽く避けた。
引きこもりの僕には到底できない芸当。
状況がわからず目を白黒させていると、莉犬が僕の前に立った。
「りい、」
言い終わる前に横からキラッとしたものが光る。
それが何か判断する前に、また僕の体は勝手に動いて手に持っていたナイフを首横あたりに持ち
あげた。
その間、おそらく1秒未満...。
カシャンッという刃物がぶつかる音が響く。
そっと横を見ると、莉犬が僕の首を切ろうとしていた。
驚いて顔を上げると、にこっと微笑まれる。
「さっすがるぅとくん。強いね」
な、なんで?莉犬は味方なんじゃないの?
戸惑っていると、莉犬はまた顔を曇らせた。
「...なんか、雰囲気変わったね」
よく見たら違う。
僕が知っている莉犬と、見た目も声も同じだけど、
雰囲気が、オーラが全然違うんだ。
座り込んだまま答えずにいると、莉犬はチッと舌打ちして後ろを振り返って銃を向けた。
銃刀法違反!なんて、ツッコム隙もなく。
「おい、お前ら。るぅとくんに何したの」
「撃て!止めるな、お前r__ドンッ
あ、
僕はサァァと血の気が引いていく。
目の前で、人が死んでいったのだ。
「質問に答えないとこうなるよ」
「ひぃ...お、俺たちは何も!あ、あいつが急に攻撃しなくなって、た、倒れて」
「はぁ?嘘ついてんじゃねーよ。殺人狂なるぅとくんがお前らを見逃すわけないだろ」
莉犬はまるっきり彼らの話を信じていないようで、引き金を引こうとしている。
でも、狙ってるのは腕。
たぶん、一発で仕留めるんじゃなくゆっくり殺すため..。
ガタガタと震える彼らを見て、早く殺してあげなきゃ、楽にしてあげなきゃと思った。
バンッ
「っ」
顔をしかめながらも、僕は彼らの脳に銃弾を打ち込む。
「っ......は?なんで邪魔するのるぅとくん」
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わこ - いいえ!そんなことないです!とっても好きなお話なので、たくさん待ちます! (2021年8月3日 22時) (レス) id: 48ef6fa197 (このIDを非表示/違反報告)
ひの - 喜世さん» 頑張ります…!めちゃくちゃ亀更新ですみません…(>_<) (2021年7月10日 22時) (レス) id: 50b0aef36e (このIDを非表示/違反報告)
喜世 - このお話ハマっちゃいました!更新がんばって〜! (2021年7月7日 21時) (レス) id: 48ef6fa197 (このIDを非表示/違反報告)
ひの - 星雨さん» ありがとうございます!マフィア系に最近ハマっておりまして...(*^^*) (2021年4月25日 15時) (レス) id: 50b0aef36e (このIDを非表示/違反報告)
星雨 - この世界観、めっちゃ好きです!! (2021年4月19日 16時) (レス) id: afebd09899 (このIDを非表示/違反報告)
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