幽霊、なればいんじゃね?

＊Story ページ10

テルside


急にきた、本部からの連絡。


「え、あ、ちょ…なんで…」

《そういうわけだから。ちょっと大変だと思うけど、頑張ってくれよな。》

「あ…」

《任せた!!》




ﾌﾞﾁｯ







…は?



「どしたの。」

「本部からの連絡。」

「内容は。」









.



「今回の霊が凶暴化し、人間界に行った。」



「え、嘘。」

「マジ。」


「「……」」


「もうなんなんだよ!!!!!!!!!!」


今回は、まだ凶暴化してないんじゃなかったっけ!?

何!?
俺が行って帰ってくるまで待ってられなかったわけ!?

もっとややこしいことになってよ!!


人間界!?

どうすんのさ!


あーもう!!!!


信頼って、ある意味残酷な言葉だよな。


「あー。行っちゃったんだ、私の世界に。」


凶暴化したっつーのにずいぶんと余裕そう。

なんなのこいつ。


「お前、意味わかってる?人間界に行ったんだぞ？

　お前の世界にも影響あんだぞ?」

「え、そうなの。」


こいつ、なにもわかっちゃいねぇぇ!!!!

涼しそうな顔して、私もうわかってますってオーラだしてんのに!!


仕方ない。

こっちにもタイムリミットがあるんだ。


「詳しいことは、移動中に話す。まずは人間界に戻るぞ!」


そういって俺は、イロハの手を握った。

そして…



「……。」


イロハの命を戻した。

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