社長の立場 ページ19
ゴールデンウィーク初日。
ハヤトさんが早速バーベキューセットを持って訪れた。
「連休の度にすみません」
加賀美「謝罪はいりませんよ。喜んでくれればそれで」
「うん、ありがとうございます」
優しい言葉に安堵して微笑みかけると、ハヤトさんは困ったように笑いながら「敬語もいらないのに」と呟いた。
「ハヤトさんがその似合わない敬語を使ってる限り、私も敬語をやめませんよ」
加賀美「いや私にも立場がありますし…」
「わかってますよ、いつまでも子供のままじゃいられないもんね」
油断してると崩れるけど、私も「家族」の最年長として立場を弁えた話し方をするようになった。その度にハヤトさんが寂しそうな顔をしていることにも気付いているが、私もハヤトさんと同じく子供じゃいられないのだ。
ハヤトさんがこうして定期的に「家」へ足を運んでくれるのも、彼の善意だけではないことはわかっている。社長さんには色々あるのだ。ハヤトさんだって休日返上で子供の世話をするより、友人や恋人と過ごしたいときだってあるだろうに。…友人、いるよな?
「というかハヤトさん、プライベートでもワタクシって言ってるの?友達とか彼女にも?」
加賀美「そうですね。もう癖になってしまって…ん?今スルーしそうになりましたけど、彼女なんていませんよ?」
ハヤトさんの言葉に目を丸くしてしまった。まさか友人ではなく恋人の方がいないとは。世間は見る目がないにも程がある。
加賀美「その顔、なにか失礼なことを考えてません?」
「気のせいです」
加賀美「気のせいか、そうか…」
そんな雑談をしながらバーベキューセットを準備していると、「ハヤトさん、もう来てたんだ」と呑気な言葉とともに灰くんがのそのそと起きてきた。
「おそよう、もう昼だよ」
黛「昨日、夜中まで不破くんと明那とゲームしてたから…」
加賀美「え?不破さん、今朝ふつうに仕事の連絡してきましたよ?」
「不破先輩、まじでいつ寝てるんだろう…」
詳しくは知らないが、不破先輩は歳上の弟分(舎弟なのかな?)とハヤトさんと一緒に何か仕事をしているらしい。剣持さんともそこで知り合ったのだとか。ハヤトさんの会社の手伝いかと思って一度内容を不破先輩に聞いてみたのだが、畑がどうのとよくわからないこと回答が返ってきた。
本当に謎が多い人である。
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ろふまおの詳細設定は未定です。
見切り発車でしかない。
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よもぎもち(プロフ) - の〜さん(旧もこ)さん» コメントありがとうございます!恋愛に発展するように頑張ってみますね! (11月11日 11時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん(旧もこ)(プロフ) - コメント失礼します。私2j3jの人達全員推しなのと愛され大好物なので嬉しいです!出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください!楽しみにしてます! (11月11日 10時) (レス) @page2 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - きささん» リクエストありがとうございます!fwさんですね、かしこまりました! (7月17日 21時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
きさ - よもぎもちさん» 返信ありがとうございます。リクエストなんですけど、fwさんとの絡みがみたいです‼ (7月17日 21時) (レス) @page23 id: 9659c34de0 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - きささん» コメントありがとうございます!!めちゃくちゃモチベになります!!楽しんでもらえるよう、頑張って続き書きますね! (7月17日 11時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よもぎもち | 作成日時:2023年7月12日 15時