烏よ、再び３【ハイキュー！！】

烏よ、望みを ページ32

──二日目。



『おい朝だぞー！ 起きろ！』



　１番の早起き、西谷とAが起きて来ない部員達をたたき起こす。



　特にAは、眠そうに布団を被る菅原にしつこく呼び掛けていた。



　もしや、昨日の髪型のことを根に持っているのだろうか。



『起ーきーろー！』



菅原｢……うるっせぇ！｣



『痛てっ』



　Aが菅原の耳元で叫ぶと、菅原が布団をはねのける。



　そして、ちょうどその布団がAにかぶさった。



　起きてきた澤村が慌ててAの上から布団を取る。



菅原｢A、ごめんな。あまりにもうるさいから｣



『うるさいと思うんなら、早く起きて下さーい……』



　菅原が悪意のたっぷりと篭った笑顔で言う。



　そんな菅原にAは眉を下げ、ため息をついた。



　──入学当初はこんな感じではなかったのに。



　Aはあの頃の優しくてふんわりとした菅原を思い浮かべる。



菅原｢Aー、朝飯行くぞー？｣



　菅原がにこやかに笑ってAに声をかける。



　まるで、あの頃の菅原のようだ。



『お、おう──……』



菅原｢お前もうボケたの？ 年なの？ ジジイなの？ 先行っとくなー｣



　菅原が素晴らしく爽やかな顔で毒を吐く。



　Aの見た優しい菅原は、幻覚だったらしい。



山口｢菅原さん、Aさんにだけ辛辣……｣



　山口がポツリと言った。





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　最近、どことなくギャグ要素が強い気がします。
　そして私が書くスガさんはなぜか辛辣になってしまう……。

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