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烏よ、群れと ページ28

夜久「……A君、だっけ。自主練する?」



『するよー。どした?』



 試合が終わり、自主練の為に体育館に残った夜久がAに声をかけて来た。



 関わりがないとは言い切れないが、あまり親しくない間柄。



 一体どうしたのだろうとAは首を傾げた。



夜久「その……。一緒に練習、していいかな?」



 躊躇いがちに言う夜久。



 それとは対照的に、Aの目が輝く。



『いいの!? ぜひぜひ!』



 Aが嬉しそうに満面の笑みを浮かべて承諾する。



 その様子を見て、夜久がホッとしたように小さく息をついた。



『でも2人じゃなー……』



菅原「あ、俺達もいい?」



 Aが頭を抱えていると、菅原と縁下がヒョイッと名乗り出た。



『夜久君ー……。あ、いいみたい』



 4人集まった。あと2人は欲しいところだ。



夜久「リエーフ、お前も来い! レシーブ練習するぞ!」



灰羽「分かりましたよぉ、夜久さん。ていうか耳引っ張らないで……!」



 耳が赤くなるまで引っ張られながら来たのは灰羽。



 耳が痛そうだが、灰羽は満更でもなさそうな顔をしている。



『……梟谷の人、誘ってみるわ』



 そう言ってAが連れて来たのは木葉と小見。



 二人は誘われたことに驚いたのか、顔を固まらせながら来た。



菅原「あっ、福永君! やらない?」



 たまたま通り掛かった福永に菅原が声をかける。



 福永はパチクリと瞬きを一つし、コクリと首を縦に振った。



 これでセッター1人、リベロ2人、スパイカー5人だ。



夜久「合計8人だから──、4対4出来るな!」



 パッと夜久が顔を笑顔で溢れさせて言う。



木葉「じゃー4対4、してみる? 組み分けは意外な人同士で──」



 結果、組み合わせは少々アンバランスなものになってしまった。



 Aチーム 縁下、福永、A、小見。



 Bチーム 菅原、灰羽、木葉、夜久。



小見「じゃあこれでやってみっか! 前衛とか後衛ナシで」



 小見が得点板を引っ張って来ながら言う。



 そしてチョークでAチーム、Bチームと意外にも綺麗な字で書く。



『っしゃ、始めるよー。サーブは俺からでいい?』



 そう言ってAがボールを持つ。



 ──笛は鳴らない。



 けれど目を閉じれば、勝手に音は再生されて頭の中で鳴る。



 Aが目を開く。



『──さ、行くよ』



 


 



 



 



 

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紅嵐(プロフ) - 孤爪が狐爪になってますよー。 (2020年5月30日 8時) (レス) id: 1d90d43033 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ(プロフ) - テトさん» 分かりました! 頑張って会話、増やして行きます。更新は暇なときは異常に頻度が高いのでご安心を。 (2019年9月9日 7時) (レス) id: 3bd3258fc4 (このIDを非表示/違反報告)
テト - この作品とっても面白くて好きです。更新楽しみにしてます!武田先生と烏養さんとの会話増やして欲しいです!あと、松川さんと花巻さんと会話してほしいです!菅原さん推しです。 (2019年9月8日 23時) (レス) id: eecfed04fa (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ(プロフ) - やった、及川さん推しが居ましたー! 夏葵さん、カミューさん、コメントありがとうございます。 (2019年9月7日 18時) (レス) id: 3bd3258fc4 (このIDを非表示/違反報告)
夏葵 - とても楽しく読ませてもらってます!及川さん推しです! (2019年9月7日 18時) (レス) id: 668af22414 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よもぎ餅のわらび | 作成日時:2019年8月24日 17時

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