泡が6つ ページ6
『いただきます。』
暫く、気持ちを整理する時間を設けた後にお腹が空腹の音を出すので 食堂へ向かった。
目の前には、大好物のハンバーグとシャンクスが付け足すよう言ってくれたであろうプルプルの目玉焼き。
端にはブロッコリーや人参がカラフルに彩られている。
『はむっ…おいひぃ！んふふ』
誰もいない食堂でひっそりとする食事も悪くないなと思いつつ、ルウの繊細で豪快な美味しい料理に心の底から感動する。
二口目を楽しもうと、フォークがハンバーグに向かった時、背後からパタパタと足音が聞こえ それと同時に食事をする手が止まった。
「……A」
『…なに。ウタ』
壁からひょっこりと顔を出しうるうるした瞳でこちらを見てくる。
やめて、そんな目で僕を見ないで。まるで僕が悪いみたいじゃないか。
「その、さっきは、Aの為になればと思って、だから」
結局は、謝るよりも先に言い訳か。と分かっていたことに心が冷めていく感じがした。
それでも諦めず、モゴモゴと何かを言おうとしてるウタに背を向けたまま口を開く。
『もういいよ。わかったから』
その言葉を聞いて、少し慌てたように「ほんとうに？ほんとうに？」と聞いてくる。何度も確認するくらいなら、僕の今隠している気持ちくらい察して欲しい。
「A、本当に怒ってない…？」
『…』
最終確認のように、こちらに問いかけるウタ。彼女の方へ振り返りにっこりと笑う。
きっと、怒ったって言うと、怒ってるって言うとシャンクス達がまたウタを慰め始めるし、それを見てる僕が惨めになるのも嫌だから。
『もう怒ってないよ』
静かにしなきゃ、バレないようにしなきゃ。
いいのいいの、僕の事は最後。
隠さなきゃ。
目に溜まる水はきっと、わがままな涙なんだ。
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紫苑(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2023年3月5日 14時) (
レス) @page46 id: 44ea1afdd3 (このIDを非表示/違反報告)
穹(プロフ) - 完結おめでとうございます🎉話が更新される度ほんとにワクワクしながら読ませてもらっていました！何回も読ませてもらいます！お疲れ様でした！ (2022年9月16日 21時) (レス) @page45 id: 17ca666086 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - 完結おめでとうございます！嬉しい気持ちではありますが寂しく思います。お疲れさまでした！！ (2022年9月16日 20時) (レス) @page44 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
ココ丸(プロフ) - とっても素敵な作品です！本当に泣いたり笑ったり楽しませていただきました。だいっすきです！新作等たのしみにしていますね！♪ (2022年9月16日 20時) (レス) id: 17402642c9 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年9月15日 20時) (レス) @page40 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パチュリー | 作成日時：2022年9月12日 3時
