泡が26つ ページ38
『ベックマン！！！！！！』
「っ…」
ベックマンに抱えられながら、船へ戻っていく中僕は泣きながらベックマンの服を掴んでいた。
目の前で人が、助けられる命を助けられなかったんだ。
苦しい。悔しい。
道中、泣き止まない僕にベックマンは得体の知れないバケモノについて教えてくれた。あれは、魔王「トットムジカ」というらしく、才能に溢れているウタが島を出て行くと聞きより多くの歌を歌ってもらおうと望むエレジアの人々に、沢山の歌を披露していたウタがたまたま手にしてしまった楽譜。
魔王「トットムジカ」の楽譜
こんなに危ないものだとはつゆ知らず、ウタは楽譜を手に取り歌ってしまった。この楽譜はウタウタの実所有者が読む・歌うと魔王「トットムジカ」を呼び出してしまうと説明された。
つまり、この場合ウタが誤って呼び出してしまったということだ。僕は、それと同時に先程目の前で別れてしまった女性や子供。そして、今のウタやシャンクス達の状況が気になって仕方がない。
『ベックマン、みんなは、みんなは大丈夫…？生きてる…？』
「…あぁ」
きっと、街の人はもう誰一人も助からない。手遅れだということくらい僕にだってわかる。分かってしまう。
「着いた」そう言って止まるベックマンから降りると、ホンゴウが此方へ走ってくる。
怪我についてどうしたんだ、と言いながら手際のいい応急処置をしてくれるホンゴウに『ウタは！？シャンクスは！？』と聞く僕。手当をしてくれている手がピタリと止まり言葉を詰まらせるホンゴウ。
それと同時に、魔王「トットムジカ」が姿を消す。
この現象は、ウタが眠りについたことにより強制的に消えていったと誰かが言葉をこぼす。
「！A！無事だったか！心配したんだ」
『シャンクス！』
炎の中から出てきた影、それは紛れもなく僕らのお頭シャンクスだった。心配したと必死に僕を抱き寄せて船に乗れと催促される。
『ちょっとまって、シャンクス。ウタは？！もう船にいるの？』
「…」
ウタのことを聞けば何故か黙り込むシャンクス。
その行動を不審に思い『ねぇ、なんで黙ってるのシャンクス、ねぇ』と目線を合わせる。
「実はな………………」
そして知らされるこれから起こす行動と真実。
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紫苑(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2023年3月5日 14時) (
レス) @page46 id: 44ea1afdd3 (このIDを非表示/違反報告)
穹(プロフ) - 完結おめでとうございます🎉話が更新される度ほんとにワクワクしながら読ませてもらっていました！何回も読ませてもらいます！お疲れ様でした！ (2022年9月16日 21時) (レス) @page45 id: 17ca666086 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - 完結おめでとうございます！嬉しい気持ちではありますが寂しく思います。お疲れさまでした！！ (2022年9月16日 20時) (レス) @page44 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
ココ丸(プロフ) - とっても素敵な作品です！本当に泣いたり笑ったり楽しませていただきました。だいっすきです！新作等たのしみにしていますね！♪ (2022年9月16日 20時) (レス) id: 17402642c9 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年9月15日 20時) (レス) @page40 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パチュリー | 作成日時：2022年9月12日 3時
