私に出来ること。◼️過去◼️ ページ27
この船で一番の広さを誇る場所。
それは、この海の一番に君臨する荒くれ者達1600もの胃袋を預かるここ食堂だ。
普段にはない、紅白の鮮やかな飾りと大きな鏡餅。戦闘前とはまた違った賑やかさに包まれていた。
「A！そろそろオヤジを呼んできてくれ！」
「あと長男も頼む！朝方に偵察から帰ったみたいだ、叩き起こしてこい！」
ジェイドとサッチが料理を次々と仕上げながら声をあげる。Aは元気に返事をして厨房を抜け大好きな父の元へと駆けた。
「あら、おはようA‥え？もうそんな時間？」
『シアラおはよう！父さん呼んだら始まるよ〜！』
皆早くお化粧してね！そう言って駆けたAは亜麻色のポニーテールを弾ませ船長室へと飛び込んでゆく。
その姿を見てあらあら、と笑うシアラもナース達の元へと急ぐ。隊長達全員が集まる新年。いつもよりメイクや服装に気合いを入れる娘達の尻を、早くしなさいと叩くためだ。
『父さん‥っ！！始まるよ、早く来て！私、たくさん料理作ったの。味付けもバッチリだって誉めてもらえちゃった〜』
「それは楽しみだ、腕をあげたか確かめねェとなァ。‥‥ん？マルコが珍しく起きてねェとは」
部屋に入るなり飛び付いてきたAを抱いたまま立ち上がった白ひげ。顎に手を当て船内を探りながら呟く。その言葉に先程サッチに頼まれた事を思い出し、マルコを起こして一緒に食堂へ向かうから先に行っててとまた部屋を飛び出すA。
その姿に白ひげは目を細めて豪快に笑った。
『‥‥マールーコー‥たーいーちょー‥』
ギィッと音を立てる扉に静かに‥！と指を口の前に立てながらソッと部屋を覗く。数秒、視線をさ迷わせて見つけたのは穏やかな色。柔らかく揺れる蜂蜜のように甘そうな色に自然と頬が緩んだ。
『‥ほんと、寝てるとおっきい赤ちゃんみたい』
疲れて眠るマルコはどうやらAの存在に全く気が付いていない。それはマルコにとって、空気と同じように当たり前の存在。
勿論普段から物音ひとつ、遥か彼方の殺気ひとつで飛び起きるのだが、何故だかAにだけは弱かった。
否、今更だが自覚するよりもずっと前からマルコの全てはAに正直だったのだ。
暫くその柔らかな髪を堪能したAは大きく息を吸い込みせーの！！と大きな声を出す。と共にマルコの瞳がパッと開いた。
To be continued‥>>>
皆！久しぶり！嫁子生きてるよ！
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よめこ。(プロフ) - 音乙さん» コメント嬉しいです〜😭ありがとうございます❤️これからも楽しんでもらえるよう頑張ります！リクエストあればまた宜しくお願いします🎵 (2023年3月15日 16時) (
レス) @page34 id: bf0ac319e7 (このIDを非表示/違反報告)
音乙(プロフ) - 更新有難うございます〜もう今回も相変わらず好き❣️ (2023年3月15日 16時) (レス) @page34 id: a6800f4809 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - 藍琉さん» あいちゃんありがとう😭最近落ち込んで全然書けなかったよ〜。 (2022年1月31日 20時) (レス) id: 33020e7a59 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - リエさん» リエちゃん〜！ありがとう、これからも宜しくお願いします😭 (2022年1月31日 20時) (レス) id: 33020e7a59 (このIDを非表示/違反報告)
藍琉(プロフ) - 待ってましたー！嫁ちゃんおかえりなさい！！ (2022年1月31日 7時) (レス) @page29 id: 33103a1684 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よめこ | 作者ホームページ：https://Twitter.com/new_yomeko
作成日時：2021年4月25日 15時
