■過去のお話■ ページ25
ちょっと昔‥のお話‥。
■■■■■■■■■■■
『うわーーんっっ‥父さん！！』
「グララララ‥どうしたァA」
綺麗な亜麻色の髪を靡かせた少女は、べそをかきながら目を細め見上げる程に大きな男性の膝にすがり付いている。
まるでこの世の全てをかき混ぜてしまいそうな程の大きな手。この愛らしい少女がまるで巨人のような初老の男に、父さん、とすがる程だ。それだけで彼が彼女にとって何よりも慕う存在のように思えた。
小さな宝石から溢れる涙を指で優しく掬う父さん、と呼ばれた男。ソッと抱き上げ膝に乗せ、柔らかな髪を大切に撫でる表情は何処にでも居る父の顔だ。娘を慈しむ瞳はこの世の何よりも優しく美しい。
『誰もあたしにね、戦い方をおしえてくれない！』
「そうか‥、そりゃ悲しいなァ」
『でしょ？あたしだってもうこの船に乗って８年！！』
「グララララ！！！生意気言うんじゃねェ、産まれて８年経っただけの間違いだなァ」
『えーん！父さんまでそれいうのぉぉ？！マルコもイゾウみーんな、そう言ってわらうだけだよ！』
「‥‥もう８つになるか、A。そうだなァ‥とりあえず自分の身を守れるようにはならねェとな」
俺の目が黒いうちはお前にホコリ１つ触れさせねェが‥、顎に手を当て何やらブツブツと言い出したこの男、エドワード・ニューゲート通称白ひげ。この世界ではその名を知らぬ者は皆無。
「まーた親父に泣きついてやがるよい」
「何度言ってもお嬢にはナースの仕事しかないぞ」
「A、親父を困らせるな」
ため息をつきながら現れたのはマルコ、イゾウ、ビスタの３人。その姿を見て膨れたAは白ひげの前に降り立ち、大きな声で宣言する。
『ざんねんでーしたぁ！今、父さんから護身術のOKでたもんねぇぇ』
「「「親父！！」」」
「グララララ‥！！どうしたァ息子ども‥そんなに末の妹は可愛いか？もしもこの先こいつが1人で逃げるしか無い場面に出くわす事は一生無ェと言えるか？誰も海賊になれとは言ってない、陸より危険な海で‥何があっても生き抜いてほしいぞ親としてはなァ」
身を守る術はいくつでも持つべきだ。そう力強く言い切って、樽を軽々持ち上げ中の酒を浴びるように飲む白ひげ。
『‥父さん、あたし父さん無しでも強くなる！見ててねぜーったい！強く！なるからっ！！』
To be continued‥>>>
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よめこ。(プロフ) - 音乙さん» コメント嬉しいです〜😭ありがとうございます❤️これからも楽しんでもらえるよう頑張ります！リクエストあればまた宜しくお願いします🎵 (2023年3月15日 16時) (
レス) @page34 id: bf0ac319e7 (このIDを非表示/違反報告)
音乙(プロフ) - 更新有難うございます〜もう今回も相変わらず好き❣️ (2023年3月15日 16時) (レス) @page34 id: a6800f4809 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - 藍琉さん» あいちゃんありがとう😭最近落ち込んで全然書けなかったよ〜。 (2022年1月31日 20時) (レス) id: 33020e7a59 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - リエさん» リエちゃん〜！ありがとう、これからも宜しくお願いします😭 (2022年1月31日 20時) (レス) id: 33020e7a59 (このIDを非表示/違反報告)
藍琉(プロフ) - 待ってましたー！嫁ちゃんおかえりなさい！！ (2022年1月31日 7時) (レス) @page29 id: 33103a1684 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よめこ | 作者ホームページ：https://Twitter.com/new_yomeko
作成日時：2021年4月25日 15時
