夜廻76.私だけが ページ49
あんず飴山手線様が描いて下さいました!
美しい色使いと美人な夢主&ミニキャラ夢主のダブルコンボで私は無事天国へ旅立ちました
本当ありがとうございました!
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鏡の怪異の言葉にエリスは顔を上げた
その虚ろな瞳が私を捉え、彼女は僅かに微笑む
「A‥‥?
‥‥どうして都合の良い幻覚ばかり
見ちゃうのかしら
もう届かないのにね」
私のこと、幻覚だと思ってるの‥‥?
『エリス!私は幻覚じゃないってば!
目を覚まして、その怪異から離れて!」
すると、エリスは虚ろな表情のまま首を傾げた
「‥‥‥なに言ってるの?」
____私達は二人ともエリスよ?___
目の前が真っ暗になった
『どう、して』
「ほんとよ?だって私と全く同じ気持ちだもの
私の言うこと全て理解してくれる
全部受け入れてくれる
姿形だって同じ
私だけが、私のことを受け入れてくれるの」
エリスは、虚ろな瞳からぼろぼろと涙を溢すと
すがり付く様に、鏡の怪異に手を伸ばした
怪異は微笑んで此方を見る
呆然とする私に、エリスは言った
「ねェA」
「幻覚でもいいから傍にいて」
「置いてきぼりにしないで」
「私の‥‥友達になって」
鏡の怪異が妖しく口角を上げた
『、エリス、貴方は‥‥』
涙を溢し続けながら此方をみるその姿は、本当に痛々しかった
あの子をここまで追い詰めたのは私だ
私が話も聞かず逃げたせいだ
‥‥私がやらなきゃ
部屋の右側に一つあるランプ
まずあれだけでも消さなきゃ‥‥!
私はエリスと怪異から目を離すと、ランプに
向かって走り出した
自分の手がランプに伸びる
____次の瞬間
『、カハッ』
私は部屋の後方に吹き飛ばされた
壁に体を激しく打ち付ける
「Aちゃん!」
「A!」
部屋の外から二人が声をあげた
【Aってホントに酷い】
痛みで動けない体
倒れたまま顔を上げると、鏡の怪異がランプの側に立って此方を見ている
【Aと一緒にいたいだけなのに、どうして
酷いことするの?
貴方はこの部屋にずっと居てくれればいいの
私達と一緒にね?】
怪異は近寄ってくる
私は動けない
「おい、A!
もういい。一度撤退しろ!
聞いてンのか!?」
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りんず(プロフ) - ユイさん» ユイ様、コメントありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです! (2018年4月8日 10時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - おもしろかったです (2018年4月8日 1時) (レス) id: e31a251f71 (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - 「名もなき贖罪の銃士の少女」さん» ありがとうございます!(^-^) (2018年4月4日 20時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
「名もなき贖罪の銃士の少女」(プロフ) - 良かったです!これからも頑張って下さい! (2018年4月4日 20時) (レス) id: bb589a0fac (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - 「名もなき贖罪の銃士の少女」さん» 「名も無き贖罪の銃士の少女」様、イメ画ありがとうございます!とっても嬉しいメッセージまで添えて頂いて、にやけそうになりましたが、自分で足を踏んづけてこらえました((近々載させて頂きます!本当にありがとうございました! (2018年4月4日 20時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんず | 作成日時:2018年3月16日 19時