色々感謝の番外編「誕生日」 ページ17
「えっ、と‥ばれちゃったね‥‥」
照れ臭そうにしながら前に出てきたのは
谷崎さん
「もうちょっと可愛らしい物を選びたかったん
だけど、僕そういうの疎くて。ごめんね」
彼が差し出したのはスイーツのレシピ本
『これ‥！この前買おうか迷って結局買わな かったやつ』
「そうなの！？こんなので良かったかな‥‥」
『こんなのじゃありませんよ！新しい構想を練
るにはこういうレシピが大切なんです！
本当にありがとうございます。新作ができたら
味見して頂いても？』
「良かった‥‥僕でよかったら！
楽しみにしてます」
谷崎さんは少しはにかむと後ろに視線を向ける
「ほら、国木田さん」
「‥‥む」
何故か固い顔で出てきた国木田さんは、私の前で少し止まっていたけれど、やがて観念したように息をついた
「‥‥これを」
『これって‥‥』
国木田さんが私に押し付けて来たのは、手帳
だった
と言っても、国木田さんのように「理想」と書かれている訳ではなく
シャンパンゴールドの表紙に、白い文字で
「diary」と書かれていて、銀色で小さく
ティアラが描かれている
上品な感じのする、コンパクトな手帳だった
「貴様は」
『？』
「いつも先の予定や連絡事項を書くとき常に
適当なメモにとっていただろう』
確かにその通りだった
その場でぱっと言われたことは雑記帳のような物に書き留めている
はっきり言って不便
『国木田さん』
「なんだ」
『何だかんだ言って、私の事結構見てくれてる
んですね！』
「ばっ、そんな訳あるか！」
国木田さんは耳まで赤くなって、眼鏡をかけ直した
『ふふ、ありがとうございます。
大事に使わせて頂きます』
彼は更に顔を赤くしてそっぽを向いてしまう
すると、後ろからくんっ、と袖を引かれた
「僕も渡していいかな‥‥？」
敦、袖の引き方完全に女子だったよ
「僕からはこれ」
『開けてみてもいい？』
敦が頷いたのを確認して、包みを破く
『！‥‥これって』
でてきたのは、一冊の写真集
表紙にはため息が出る程美しい星空がのっており銀色で「Whisper of stars」と書かれている、星座の写真集だった
「意味は『星のささやき』。星座にはホントに
たくさんの種類があって、僕達が知らなかった
物もたくさんあるみたい
‥‥ねえ、A。今度、僕と一緒に
見に行かない？」
『‥‥え』
敦の瞳を見て分かった
彼は、私が夜に抱いてる恐怖心を少しでも
薄めようとしているのだと
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りんず(プロフ) - ユイさん» ユイ様、コメントありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！ (2018年4月8日 10時) (
レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - おもしろかったです (2018年4月8日 1時) (レス) id: e31a251f71 (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - ｢名もなき贖罪の銃士の少女｣さん» ありがとうございます！(^-^) (2018年4月4日 20時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
｢名もなき贖罪の銃士の少女｣(プロフ) - 良かったです！これからも頑張って下さい！ (2018年4月4日 20時) (レス) id: bb589a0fac (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - ｢名もなき贖罪の銃士の少女｣さん» 「名も無き贖罪の銃士の少女」様、イメ画ありがとうございます！とっても嬉しいメッセージまで添えて頂いて、にやけそうになりましたが、自分で足を踏んづけてこらえました((近々載させて頂きます！本当にありがとうございました！ (2018年4月4日 20時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんず
| 作成日時：2018年3月16日 19時
