夜廻４８.無計画 ページ11
「君達だけで乗り込む気かい？」
「Aを助けに探偵社が動けないなら！」
「探偵社としてじゃなく‥‥友達として
助けに行く」
太宰がやれやれといったようにため息をつく
「本当に‥‥困った新入り君達だ」
「全くだよもう！」
江戸川が乗っていたデスクからひょいと
飛び降り、二人に近づく
二人の前でぴたりと止まると、
ばっと手を上げた
「「(ビクッ)」」
咄嗟に目を瞑る二人
「本当に馬鹿だなぁ！」
ぴこん
「‥‥え」
江戸川は二人の額にでこぴんをかました
ポカーンとする二人には愉快そうに笑う
しかし、次の瞬間、すっと瞳を開けた
「良いことを教えて上げるよ
‥‥無計画に突っ込む事程、愚かな事は無い」
静かに冷たく光る翡翠色
いつもより低い声は、本気の戒めだと言うこと
そう分かった二人は、しゅんと肩を落とした
「‥‥助けに行かない、
なんて言ってないでしょ」
‥‥‥‥‥‥‥‥
「‥‥え！？」
「計画性が０のまま奪還しに行くのが馬鹿って
言ってるの！」
ぷんぷんとする江戸川に、二人は目を見開いた
「ら、乱歩さん！？流石に社長の許可無しに
それは‥‥」
「あら、話ならもう通してありますわ」
国木田の言葉をナオミが遮った
ナオミの後ろから現れる和装の人物
「話は聞いた」
「社長！？」
武装探偵社社長＿＿福沢 諭吉
「真島 夏殿、ご依頼、慎んでお受けする」
「！」
呆然としていた夏はばっと顔をあげる
「社員は、総力を上げてポートマフィア
からの水無月 Aの救出に当たること！」
「！ 社長それは」
「乱歩が世話になった御仁だそうだな」
「それだけ！？」
嘘だろ！？という顔をする国木田
「二人ともズルいですわよ？
私だってAの友達
出来ることは何だってしますわ」
「Aが乱雑な扱いをされていたら
どうしようかねェ‥‥
×××して、××××してから解体してやろうか」
殺気立つ女性陣
「大丈夫かな‥‥Aちゃん
速く助けて上げないと」
「Aさんなら大丈夫です！
僕も故郷のお話をするって約束してるんですよ
速く助けに行きましょう！」
準備を始める男性陣
社長命令となった今、自分達と仲の深い
喫茶店の少女を見捨てる理由は誰にもなかった
「国木田くーん
諦めた方がいいんじゃない？」
「‥‥依頼だ、受け入れる他」
太宰はからからと笑うと、その目を細めた
「さぁ‥作戦会議といこうか」
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りんず(プロフ) - ユイさん» ユイ様、コメントありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！ (2018年4月8日 10時) (
レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - おもしろかったです (2018年4月8日 1時) (レス) id: e31a251f71 (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - ｢名もなき贖罪の銃士の少女｣さん» ありがとうございます！(^-^) (2018年4月4日 20時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
｢名もなき贖罪の銃士の少女｣(プロフ) - 良かったです！これからも頑張って下さい！ (2018年4月4日 20時) (レス) id: bb589a0fac (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - ｢名もなき贖罪の銃士の少女｣さん» 「名も無き贖罪の銃士の少女」様、イメ画ありがとうございます！とっても嬉しいメッセージまで添えて頂いて、にやけそうになりましたが、自分で足を踏んづけてこらえました((近々載させて頂きます！本当にありがとうございました！ (2018年4月4日 20時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんず
| 作成日時：2018年3月16日 19時
