雨粒に溶けるまで【募集企画】

用語説明(必読) ページ2

・雨
突如世界に降り始めた、万物を溶かす雨。

この雨に濡れたものは動物であれ植物であれ金属であれ何であれ、水に浮かんだ氷のようにじんわりと溶けてしまう。後には透明な水が残るだけ。

溶ける際はピリピリとした痛みが生じるがそこまで激しくないので、気付いたら溶けていたという例も少なくない。
体を麻痺させる成分があると考えられているが、当たったら害があるため詳しく調べられていない。

柔らかいものほど溶けやすく固いものほど溶けにくい。人では、約１時間雨に濡れ続けると表皮が溶けきり筋肉や神経にまで達するため、非常に危険な状態となる。
また、この雨粒が体内に入ると身体の内側から溶けることとなる。言わずもがなこちらも非常に危険。

・ウロコ
地上のそこかしこにいつの間にか落ちていた、魚の鱗のような切片。大きさは３センチ程度で色は様々。

角度を変えると揺らめくように色が変わること、丸めのしずく形であること、金属よりもずっと固く雨に溶けないことが共通点。

ウロコを飲み込むことで魚のような見た目(＝鱗者)になり、雨に多少の耐性が付いて溶けるまでの時間が延びる。その代償として、徐々に記憶や感情を失っていく。

ウロコを飲み込む時、喉に切りつけられるような痛みが走る。

・鱗者─うろこもの─
正式には鱗を持つ者。
ウロコを飲み込むことで雨の中でも活動できるようになった者のこと。普通よりも雨に溶けにくくなるだけで、雨に溶けなくなった訳では無い。

毎日６時間雨に濡れるとして、３ヶ月ほどで身体が使い物にならなくなる。加減をすれば更に活動期間を伸ばすことも可能。だが、雨に濡れ続ければいつかは必ず溶けることになる。

鱗ができる、耳がヒレのようになるなどまるで魚や蛙など水生生物のような見た目になる。カラーリングの変化は飲み込んだウロコの色が影響する。個人差アリ。

鱗者になってから１週間経った頃から徐々に感情や表情、記憶を失っていく。その程度・失うもの・失う順番などは個人差アリ。

・人魚
雨に当たっても溶けない特別な人…？
鱗者の中でも特別強い意思をもち、それを達成した者がなる姿だと考えられている。
雨に当たっても溶けないが、下半身が魚となっており、陸上を移動することができない。
鱗者を助ける立場でもある

・敵国
敵の国。
どうとらえてもらっても構いません。

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