敬語美少年×敬語美少女。【黄】

敬 ページ7

Aside


『るぅちゃ...っ
何言ってるんですかっ...』


立ち上がったのは、私の彼氏・るぅちゃんだった。
嘘ですよね...？


『練習もしてないんですよ...？』
「うんうん。いくらるぅとくんでも...」
る「大丈夫ですから。」


私が何を言っても、クラスの人が何を言っても、るぅちゃんは動じなかった。


る「僕はAの練習にずっと居ました。
セリフ、立ち位置、完璧です。
高校最後の文化祭くらい、成功させましょうよ！」
『るぅちゃん...』


嬉しかった。
るぅちゃんがそんな事を言ってくれて、まだ私達に希望をくれたことが嬉しかった。


まだ、諦めなくて良いんですね。


「るぅとくん...
頼めるのはもう貴方しか居ない。頼んだわよ。」
る「ええ。了解です。
あ...○○さんナレーションこれ読むだけなので、やってくれませんか...」



るぅちゃんの代わりのナレーションも見つかり、一件落着です。

こうやって、皆で支え合いながら本番も成功させましょう...！



(お着替え中)



色々ドタバタしていて、衣装を着れていなかった。

慌てて着、教室へ戻ると王子様ファッションのるぅちゃんが居ました。


...声には出しませんが、めちゃくちゃカッコイイです。
こんな人にプロポーズ(最後)されるんですよね...
それがまさかの今彼。

ちょっと恥ずかしいです。


✂ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー✂

先生「えー、今までの練習成果を発揮できるように
高校生活最後の文化祭、楽しんでこい！１」
「「はい！」」


先生の、力強いような、優しいような、なんとも言えない言葉を胸に体育館に向かう。



私が「ワタシ」と「アノコ」を殺した。【stxxx.】 とりあえず宣伝



ナレーション(ナレ)「えー
朝早くからお集まり頂きありがとうございます。
それでは3年2組、「シンデレラ」」


ナレーションの子のセリフが終わりました。

今、私は雑巾をもって床を拭いてる、というシーンを再現しています。
近くには、継母役のころんさん達。


ちょっとだけ安心です。



観客の方の大きな拍手に迎えられ、今、幕が上がった。


う...沢山います。
その中には私のお母さんの顔もあり、目が合って笑ってくれました。



私にライトが照らされ、凄く暑いです...
頬が火照ってるからですかねぇえー...




(始まり始まり)
ナレ「ここはストベリ王国の森の奥。
ここの小屋からは、いつも誰かの叫び声が聞こえます...。」

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