敬語美少年×敬語美少女。【黄】

語 ページ2

Aside

嘘ですよね……
ころんさん、びっくりですよ私。


「2人って付き合ってんの？？」


つまり裏を返せば、付き合ってるように見えないということ…


私が黙っていると、るぅとさんが……！
ちょっと顔が暗くなってるのを見抜いたみたい。

流石頼れる彼氏さん


る「Aー？どうしたんです？」
こ「あ、るぅとくん
柏野ちゃんと付き合ってるってホント？」
る「え」



頼りになる、と思ったるぅとさんも私のように固まる結果に。
そんなるぅとさんもカッコいいんですけどね！


でも、やっぱり悲しいです……


敬語同士だから、何となく距離があって付き合ってるように見えないんですかね……？

私だって、敬語止めたいです。


でも、るぅとさんもマドンナちゃんと同じ様に完璧じゃないですかぁ……？
私なんかで良いのかな？って思ってるから直せないんです……

元々敬語の方が、話しやすくて好きですし。


私、るぅころさんの間で微妙な雰囲気が流れる。


こ「あの、これ言っちゃいけないやt」
「ころん！Aとるぅとが困ってるけど、何したの？」
『あ……！』


その嫌な雰囲気は、マドンナちゃんによって壊された。

マドンナちゃんはころんさんの鼓膜を破る勢いで話す。


「会話聞いてたけど、この2人が付き合ってるのって結構有名ですが？そんな無神経な質問は絶対ダメ！次したら別れるわよ」
こ「はーい」


そして連れ去られるころんさん
嫌そうなフリしてるけど、嬉しそう。


る「……とんだ災難でしたね」
『そう……ですね』


ほらやっぱり
るぅとさんも気にしてるんだ。



る「『あの、敬語止めません？』」


ほら、見て下さいよ。
2人共同じこと考えてる。

ちょっと被って、照れくさいけど
ここは私が口を開かせて貰いましょう。


『あの、るぅとさん。
私の事呼び捨て出来るのなら、敬語も外せません？』
る「Aが敬語止めたら止めますね。」
『るぅとさぁん……』


Aちゃんはしくしくです……
そういえばこの会話、付き合った当初とかに話しませんでした？

私達カップル去年から何も変わってません……！


る「Aは何で止められないんですか？
せめて名前だけでも普通に呼んでくれると嬉しいです……」
『それなら、「るぅとさん」では無く
……何がいいんでしょうか。』
る「そうですねぇ



、




るぅちゃん、とかどうです？
僕、友達にこう呼ばれてるんです」

さん付けからのちゃん付け、の変わりように絶句する私を他所に先生が入ってきた。

私は慌てて席に着く。

美→←敬

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