今夜の花火終わるまで ページ30
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「あの…いつものことですけど見すぎです」
阿部「いつものことですけど綺麗すぎます…いつものことですけど…！」
「浴衣、久しぶりに着ました」
阿部「俺は人生初です」
「え、そうなんですか？」
阿部「うん。別に友達と祭り行くのに浴衣とか着ないし」
「…へえ」
阿部「Aさん、すごく似合ってます。他の男どもに見られるのが辛い…」
「阿部くんが隣にいてくれれば大丈夫だと思うけど」
阿部「…ほんと？」
「はい」
阿部「じゃあちゃんと亮平って呼んでください。あと今日は！手を繋ぎましょう！！」
「ちょっと声が大きいですね…」
阿部「俺がAを男たちの魔の手から守るね」
「…うん」
阿部「さあ！屋台見ましょう！」
「私きゅうりの一本漬けが食べたいです」
阿部「え、何それ食べたことない」
「美味しいよ？ないかなぁ」
阿部「探してみよう」
「あとたこ焼きも食べたい」
阿部「定番だね。あ、たこ焼き屋」
「ねえ、かき氷も」
阿部「…A、祭り好き？」
「え」
阿部「あれが欲しいこれが欲しいって、何か子供みたいだなと思って」
「こ、子供じゃないです！」
阿部「あ、違う。子供みたいで可愛いなって、」
「…亮平くんは楽しくないの？」
阿部「楽しいに決まってるよ。今までの人生で一番」
「また、そうやって恥ずかしいこと言う」
阿部「あはは…ごめん、」
「いいですよ。そんな風に言ってくれるの嬉しいし」
阿部「…A？」
「なに？」
阿部「好きだよ」
「、」
阿部「…大好きです」
「っ、それは…何とお返事したらいいんでしょうか…」
阿部「えっ、な、なんと…」
「…ありがとう、で、いい？」
阿部「ありがとうか…」
「こんな人の往来があるところで、たこ焼き片手に進めていい話ですか？」
阿部「えっと…だめ…かな」
「たこ焼き食べてかき氷食べてきゅうり探しましょ。花火が上がって祭りが終わるまで…まだ時間はありますから」
阿部「はい…」
「その時は…私の気持ちもお伝えしますね」
阿部「気持ち？」
「阿部先生がきちんと気持ちを伝えてくれたら、ですけど」
阿部「…待って。そんなのたこ焼きの味分かんなくなる…」
「残念。こんなに美味しいのに」
阿部「何て言えばいいんだ…」
「ふふ、楽しみですね？」
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藤奈(プロフ) - 彪冴さん» コメントありがとうございます！こちらのパロディはノリと勢いで書いてますのでテンポの良さなら負けません()登場人物全員ポンコツですがよろしくお願いいたします(^o^)シリーズも引き続きお楽しみくださいませ！ (2021年6月13日 12時) (
レス) id: a9ac3107ed (このIDを非表示/違反報告)
彪冴(プロフ) - 紅一点シリーズのあまふわできゅんとくるお話の流れも物凄く大好きなんですけどこのテンポ感と阿部先生の空回り具合が可愛くて可愛くてもう…終始にやにやしながら読ませていただいてます…かわいい…阿部先生とガチ恋勢がとてもかわいいです…… (2021年6月13日 2時) (レス) id: 18c953141a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤奈
| 作成日時：2021年6月12日 18時
