10話 ページ21
数日後___
マタロウは屋上の扉をガチャリと開け、ベンチに座っているクウカとハルキの元まで駆け寄る
その手にはシャイニングウォッチが握られている。
2人はマタロウの存在に気付き、立ち上がって声をかけた。
クウカ「マタロウ君。実は、そのウォッチ…」
マタロウ「最高でした!」
クウカ「えっ?」
満面の笑みでそういうマタロウに、クウカは思わず目を丸くした
マタロウ「このウォッチのお陰で、ずっと憧れてたヒーローになれました!
本当に、ありがとうございます!」
クウカ「…う…うん……;」
キラキラの笑顔でお礼を言われ、
今更「変身しても普段と1.2倍しか変わらない」なんて言える筈なかった。
クウカは眉を下げて曖昧に返事をする
マタロウ「あ、博野さんも変身しますよね?どうぞ!」
マタロウはハルキにウォッチを手渡す
ハルキ「あ…うん」
ウォッチを受け取り、それをマジマジと色んな角度から眺めまわす
ハルキ「これ、持って帰ってもいいかな?」
クウカ「寮の部屋で調べるつもりね?」
ちょっと意地悪な笑みを浮かべてハルキに尋ねる
ハルキ「っそ、それは、その…」
動揺して少し頬を染めるハルキ。
マタロウ「確かに、研究者っぽい感想が多いですよね、博野さん」
ハルキ「そっそそそそ、そんな事は……」
更にギクッとなって後ずさりする。
マタロウ「全部図星なリアクションじゃないですか!」
ハルキ「勝手に決めつけないでくれ!
僕はY研が無くなった時点で、研究者を辞めることにしたんだ!」
からかい気味のマタロウにムッときたハルキがそう言い返す
クウカ「Y研の名前が無くなっても、博野君なりのY研を造ればいいじゃない!」
ハルキ「それは……」
ハルキの前髪から、微かな光が漏れた。
・
・
ナユ「Y研復活を
やはりこの女も危険分子ね。
捕まえて拷問しちゃおうかしら?」
臼見沢のパソコンに映っているクウカを見ながらニィッと口角を吊り上げる。
どうやらハルキの髪に潜り込んでいるカメラを通して監視しているようだ。
臼見沢「いいえ、その必要はありません」
光の反射か、臼見沢の目は見えなかったが、明らかに笑っていた
クウカ『ひ、博野君!?』
その時、クウカの驚愕する声がパソコンから発せられた。
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アミーゴ.碧(プロフ) - キラキラの子供さん» 初コメありがとうございますですねぃ!!((( あ…愛読!?!?愛読なんて言ってくださるのあなたが初めてですよ???() 読書感想文??是非是非書いt(((強制退場 続き楽しみにしててください!! (2020年8月10日 23時) (レス) id: 60d2358fb4 (このIDを非表示/違反報告)
キラキラの子供 - 初コメ?失礼しますですねぃ!←いつも楽しく愛読させてもらってます!いっそのことこれ読書感想文として書いて学校に提出しよう((殴 続き楽しみにしてます! (2020年8月10日 19時) (レス) id: c08226dfca (このIDを非表示/違反報告)
アミーゴ.碧(プロフ) - 妖狐さん» うはぁぁ…ありがとうございます、妖狐さん…!!毎日!?!見て頂いてるんですか!!?!光栄です、これからも頑張って更新します!! (2020年8月10日 18時) (レス) id: 60d2358fb4 (このIDを非表示/違反報告)
妖狐(プロフ) - 初コメです!毎日この作品を拝見してます!更新頑張ってください! (2020年8月10日 18時) (レス) id: 9d9b92a8ce (このIDを非表示/違反報告)
アミーゴ.碧(プロフ) - 妖精・ナルルさん» おお!ナルルさん!!ご無沙汰しておりますm(_ _"m) そうそうそう!!早く『コマ君の母ちゃんがやって来た!』が描きたくて仕方ない…!!これからもファイトして頑張ります!! (2020年8月10日 17時) (レス) id: 60d2358fb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アミーゴ.碧 | 作成日時:2020年7月30日 19時