皆から愛されてる女の子は特別な妖気使い！ 妖怪学園Y Nとの遭遇 Part8

10話 ページ14

コマ「ああっ！普通に飛び込んじゃったぁ！！」



コマは水槽に手を張り付けて、口から二酸化炭素を吐き出すAを見つめる



マタロウ「うわあああっ！！


どうしよう！どうやって水中脱出させればいいんだ！？」


コマ「コマったコマったコマったぁぁぁ！」



2人は頭を抱えて其処ら辺を只管右往左往する


すると、ドヤ顔のフブキが慌ててる2人を止めた



フブキ「2人共、慌てないで！ジャジャンっ♪」



そういってフブキが前に掲げたのは…



コマ/マタロウ「「鍵？！」」



鎖を固定している南京錠の鍵だった



フブキ「バケーラ達がこれをこっそり使えば、脱出なんてすぐよ！」



フブキは鍵をジンペイに手渡す



ジンペイ「よ〜し！バケーラ、よろしく頼んだ…ぜっ！」



ジンペイはブンブンと腕を振り回し、バケーラに向かって鍵を投げつけた！



バケーラ「任せるド〜！」



バケーラも大きく左腕を上げ、鍵をキャッチ！


出来るかと思いきや、




ぱくりっ！




なんとバケーラの前にブルポンが飛び出てきて、鍵を食べてしまったのだ！



「「「「ええええええっ！！！」」」」



4人は驚きとショックが混ざって悲鳴を上げる



ブルポンは地面に着地すると、ゴクンッと鍵を飲み込んだ



ジンペイ「なんっで食べた！？！？」


ブルポン「はっ！つい…；」←



「つい」で済む問題とちゃう…


ゴロミは瞳孔をかっ開いてブルポンを鷲掴みにして、ぶんぶん振り回す



ゴロミ「出せ！！吐け、吐きまくれ！！


このままだとマジでA死んじまうぞ！？」


ブルポン「ど、どうしよう……僕のせいで…」



青い体を更に青くさせてバイブレーション並みに体を震わせるブルポン



そうこうしてる間も、ユウリは鎖を解いてザパァッ！と上がってきた



ユウリ「プハッ……脱出…成功だよ！」



周りは歓声と拍手でいっぱいになる



ユウリ「(やっぱり僕の超能力の方が、皆に楽しんで貰えるんだ！)」







・








・








貴方「…ｺﾞﾎﾞｯ」



Aの口から泡が噴き出る


4人は水槽に手を張り付けてAを見やる



マタロウ「どうしよう…！」


コマ「兎に角、空気を確保しよう！」



すると、バケーラがピョンッと跳んで水槽の縁に掴まった



バケーラ「オデが行くド！」



そして大きく息を吸い込み、水面に口をつけてﾌﾞｩｯ！と息を吐いた



ジンペイ「A！その空気を吸うんだ！」

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