元カレが、何故か毎晩家に来る【夏油傑】

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「って感じでさぁ…もう本当に困る」

「ふーん、クズの考えることはよく分からないな」

「全くです」









休憩がてら入ったカフェで紅茶を飲みながら愚痴を吐く

あまり興味が無さそうな硝子に少し罪悪感を抱きつつも話し続けるのは、誰かが勝手に取引したせいで原因の相手とご飯を食べに行かなきゃいけないから。まぁ2人だからじゃないだけマシだけどさ、やっぱりこう…気まずいじゃんか。

元カレとご飯とか









「…硝子サン、コノ後行カナクテモイイデスカ」

「ダメに決まってるじゃん、A来ないと夏油財布開かないし」

「くぅ…行っきたくねぇ…」









ダンッと机に頭をぶつける形でうつ伏せる

てか私いないと財布開かないってそれどこ情報なのよ









「そう言えばずっと気になってたんだけどさ、何で夏油と別れたの？」

「？あれ、言ってなかったっけ」

「聞いてない。意外と明るいけど大した理由じゃないって感じ？」

「大したことじゃないって言うか、うんまぁ…アレだよ」

「どれ」

「んーと…浮気3回に嘘何百回、トドメに酔って私の好物勝手に食べた。しかも高級店のやつ…あと女から気持ちよかった♡なんてメッセージきてたな。あ、じゃあ浮気4回だね！」









てへぺろっなんて巫山戯れば、心底呆れた顔で私を見てきた硝子

いやこれ呆れてるっていうか"お前マジかよ、ありえねぇな"って顔かもしれない…残念ながらこれは意外とマジなんですよ。なんでこんな明るいかって、自分でもよく分からないけど多分恋人とかに依存するタイプじゃないから？としか言えない。

付き合ったのだって傑から猛アタックされたからだし









「えーと、硝子？」

「…ごめん、夏油のクズさとAの気にしなさに思わずゴミを見るような目に」

「分かるぅ、そんな傑が今私に再アタックしてんのよ。ウケるよね」

「……A、変わったね」

「え、そう？昔からこうだったと思うけど」

「いや、それはこっちの話だったな。気にしなくていいよ」









たまに硝子や五条、そして傑と話してる時に感じる違和感
それはまるで私に私以外の誰かを重ねられているようなで

正直、あまり気分のいいものではなかった











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