す き す き 、 だ ー い す き【呪術廻戦】

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取り込むって言って、呪霊の近くに行くすぐる

…呪霊がすぐるの手に吸い込まれて、なんか黒い玉が出来てる。取り込むって、もしかしてあれ飲み込むのかな。一級2体とも黒い玉にしちゃった、って事は2つも取り込むの？

呪霊飲み込むなんて、気分が良いものじゃないだろうな









「ねぇすぐる、それってどんな味なの」


「…秘密、知っても良い事ないよ」


「気になる、ちょっとだけ舐めてみたい」









気にならない訳がない

2つあった内の1つを飲み込んだ時、すぐるの顔が酷く歪んでた。あの黒い玉は不味い、それを理解するには十分すぎる顔だった。辛そうだなって思ったのと同時に、私も知りたいって思った。

すぐるがそんな顔をしながら口に入れている物の味









「そんな事言うのAくらいだよ、でもダメ。美味しくないんだ」


「美味しくなくても平気だよ？ね、お願い」


「……はぁ、本当に少しだけにするんだ。一瞬、0.001秒ね？」


「一瞬了解、まかせて」









我儘言ってごめんねすぐる、でも知りたいの
だいすきなすぐるのことなら、私は何でも知りたい

ぺろっと一瞬舐めると、一気に口に広がる例え難い味。一瞬しか舐めてないのにこんなに不味いの？それをすぐるは口に入れて、飲み込んで、取り込んで。

戦うために、こんな思いして…









「ほら、だから言ったのに…帰りコンビニでも寄ろうか」


「…美味しくなかったけど、後悔はしてない。すぐるの知ってること、私も1つ知れた。うれしい」


「ｯ…本当にAって不思議な子だね」


「それしょーこにも言われた」









そんなに不思議かな？

至って普通だと思うんだけど…









「！…すぐる、口直しのちゅーしよ」


「しないよ」


「なんで、私味知ってるから平気なのに」


「そういう問題じゃない」


「じゃあ普通のちゅー」


「もっとしない」


「…けち」









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