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貴方side
不意になんとなく悪戯心が働いた
立ち上がってくるりととんとんの方を向いて、フェンスを掴んで言う
貴:今お前の目の前で俺が落ちたら、お前俺と一緒に落ちてくれる？
ト:はぁ？物騒ないこと聞くなや。
貴:いいじゃんw質問に答えろよ〜wwお前、俺と一緒に死んでくれんのw？
ト:無理。届かんし、お前が地面にぶつかるころにフェンス乗り越えとるわ。
貴:おっそww
ト:当たり前やろが！！絶対遅い。せやから絶対落ちてくれんなよ。
ヒヤヒヤしてるのがわかりやすいちょっと固まった表情のトントンに、俺はちょっと苦笑しながら言う
貴:だいじょーぶ。例え落ちたとしても、俺は一人で死ぬよ。道連れとか好きじゃないし。
ト:縁起でもないこと言うなや。
貴:でも事実なんだろ？
ト:は？
貴:みんなが言ってる夢。ほんとに夢なの？ってちょっと思ってる。
一際大きく風が吹いた。やたらと長い髪のせいで前が見えなくてフェンスを掴んでた手を離して髪を避けた
次の瞬間にはいつのまにかフェンス越しの目の前にトントンがいて
フェンスの網目を抜けてきたトントンの手に腕をガシッと掴まれた
ト:所詮夢はただの夢や。
貴:そう？みんなすげぇ辛そうだけど。
ト:耐性ないんやろ。
貴:そういうお前は大丈夫そうだな。
ト:そう見えるか？
掴まれている腕に力が込められる。察してくれと言っているのはなんとなくわかった
じっとグルッペンより明るい赤い瞳を見つめれば、瞳孔がやや揺れている
それを見て、こっちがぐっと辛くなる
貴:辛いなら、この手を離してくれてもいいぜ。さっきも言ったけど、俺は一人でも大丈夫だし。
ト:そう言われて、はいわかりました。っていうタイプに見えるんか？
貴:見えないwwwでも、心底辛そうには見える。珍しいな、トントンがそんな目するの。
ト:俺も人間やからな。
貴:え、豚じゃなかったの？？？
ト:ちゃいます〜。もうええからはよこっち来いや！！危ないやろ。
貴:はーい。
パッと離された手を見て苦笑しながらフェンスをささっと乗り越える
トントンは一連の動作を心配そうに見つめては、俺が無事にこちら側にきて安堵していた
別に死のうだなんて思ってないから死んだりしないのに。ほんと心配性なんだからさぁ
まぁ悪いのは俺だけど
諦め悪いお前らも悪いと思うから、どっちもどっちってことにしとこうな！
と言えはしないけど思っておくのだった
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ゆき - 本当にこのシリーズめっちゃ最高です。作者本当に天才!! (12月25日 16時) (
レス) @page25 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
あくののの - 一気見しました。最後で涙が…、久しぶりにこんな泣きました。涙腺崩壊しまくりです、！()ほんっっとに素敵な小説を書いてくださってありがとうございます！！神作品です…！！ (11月28日 20時) (レス) @page25 id: 514da34b34 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ - あっ目からなみだが…(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ (11月22日 18時) (レス) @page25 id: 867516ea99 (このIDを非表示/違反報告)
名無していう名前の名無し - 一気見しました。なんか、目から汗が止まらん。これだけ伝えます。好きでぇぇぇぇぇすす！！！！うわぃぁぁぁぁぁ、なんでここの作者は天才なんですがぁぁぁぁぁ‼︎←逆ギレ ⚠️嫌なコメントでしたら消してください。⚠️ (8月7日 0時) (レス) @page26 id: cfc3f2d0fe (このIDを非表示/違反報告)
センラ - 人狼くんの方もこっちも涙が止まらない、いつも僕は小説を演じるから余計に止まらない、でも、神作品をありがとうございます。 (8月2日 0時) (レス) @page26 id: 304b99e4d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年6月27日 16時
