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貴方side
友達が欲しかった
僕にとってお医者さんはお医者さんだった。診察をすると、かえって行く
部屋から出ることを許されなかった僕は、窓から脱走するしかなくて
病院に入院していた僕以外の人に会うことは最後までなかった
未だに笑いあっている2人を横目に、マジックペンを床に置いて近くの窓から外に出る
病弱で長くは歩けない
そんな人間だって僕の唯一の友達
なんだか寂しくなって、僕はおじいちゃんの元へ飛んだ帰った
貴:おじいちゃん！！
「おぉ、A。
ぼんっ！と身体を人間に変化させて大きな幹に抱きつけば、優しげに枝が僕を撫でてくれる
「今日は人の匂いがするでなぁ、ようやっと町までいったのかのぉ。
貴:うん！！行ってきた！！！昨日軍人さん拾ったからお見舞い行ってきた！！！
「ほうほう、それはいいことをしたのぉ。
貴:でしょ！！僕えらいでしょ？？
「えらいのぉ。いい子じゃ。
よしよしと枝で頭を撫でられでむふふとなる。おじいちゃんの枝は硬いけど優しい
貴:ねね、また行ってきてもいい？夜には帰って来るから！！ね！ね！
「おぉ、気をつけてなぁ。
貴:はーい！！！
ひらひらと揺れる葉に手を振り返して、鷹に戻って元気に飛び出した
軍基地に戻ったら真っ赤なマフラーをつけた男の人が歩いているのが見えた
ふわっと近くの窓から中に入って男の人の前に降り立ってじっと見上げる
？:君、、、噂の大鷹？
貴:ピィ。
ト:そうか。俺はトントンや、よろしくな。
貴:ピィ！
どこか優しげに微笑んで、わざわざ蹲み込んで僕の頭を撫でてくれる
この人、絶対いい人
なんだか少しクマがひどい気がする。僕を担当してくれていたお医者さんとおんなじ
『一緒にがんばろうね、Aくん』
そんな優しい声が聞こえてきた。お医者さんの声だ。ごめんね
ト:今からこの書類出しに行くんや、グルッペンにはもう会いにいったか？
貴:ピィ！
うん。って返事しながら顔を縦にふればトントンは「頭ええんやなぁ」って言って頭を撫でた
撫でおえるとトントンはスタスタと歩き始める。僕はなんとなくその背中を追いかける
そしたらトントンはチラチラと僕を見て、しまいにはクスクスと笑い始めて、立ち止まって言った
ト:一緒に行くか？
貴:ピィ。
グルッペンにはもうあったし、なんなら嫌になるぐらい撫でられたけど
トントンを見てたらなんだか懐かしくて
ついて行きたくなっちゃったんだ
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優雅矢雫(プロフ) - 可愛すぎちょー好き！ (2020年12月27日 0時) (
レス) id: 6140c46fdc (このIDを非表示/違反報告)
腐女子だよ、偏見の目で見るんじゃねぇ - 更新お疲れさまです、ありがとうございます (2020年8月30日 23時) (レス) id: a8834356f6 (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ(プロフ) - 主人公くんいい子…可愛い…はっ！これは…神では…？好きです(唐突な告白) (2020年8月30日 1時) (レス) id: f3c1e985f9 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 連続で申し訳ないです。30のずこここここ…の下り笑いました！シリアスになるのか…と思った矢先の笑いありがとうございます！ (2020年8月27日 22時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 思ってたのにな、の終わりでもういい意味での鳥肌ぶわぁってなりました。凄い好きです！ (2020年8月26日 3時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年8月11日 23時
