…終焉… ページ42
貴方side
目が覚めたのは朝、自宅のベッド
寝ぼけながら服を着替えて、顔や口などを綺麗にして、家を出た
修復途中の街を途中で買ったリンゴをかじりながら歩き回る
疲れてお気に入りのカフェに入り、ついでに朝ごはんを食べて外に出た
傭兵ギルドにも暗殺ギルドにも向かわず、俺はまっすぐ軍基地へ向かった
軍基地への道は崩壊が酷く、あちらこちらで国民たちが建物を直しているのが見受けられる
門の前までくると、門は開け放たれており、沢山の業者が出入りをしていた
結果から言おう
俺は一度死んでしまった
アーティファクトを使ったことによる死亡。だと自分では思っている
つまり俺は軍には戻れない、ということ
ここにまっすぐ来れなかったのは、しばらくはそれを信じたくなかったから
けど、今はもう仕方ないと諦めた
だって、いつまでも引きずってなんかいられないし、てかめんどくさい
ここにはお別れにきただけだ
そう、心に決めて俺は門に背を向け、街に戻ろうと一歩前に出た
そして、前からやってきた人物に道を塞がれ、ピタリと止まる
？:あれ？入らないのかい？
貴:、、、うん。
？:本当にいいのかい？後ろで待っている人がいるみたいだけど？
貴:え、、、？
言われて振り向く、その先にいたのは、前と同じ真っ赤なマフラーを巻いた人物
走ってきたのか、肩でゼーハーと荒く息をしながら、じっと俺を見ていた
そして、一瞬の迷いを見せた後、意を決した様子で、彼は俺に近づき
そして、手を差し出した
驚いて差し出された手と顔を見れば、彼はすっと息を吸って、言った
「おかえり」
この瞬間、何かがぶっ壊れたような感覚がして、ふっと吹き出してしまって
くすくすと笑いながら、俺は差し出された手をゆっくり握って返事をした
「ただいま」
彼は、、トントンは俺の言葉を聞いたと同時に引きずるように走り出して総統室に俺を連れ込んだ
総統室に入ったと同時に四方八方から抱きつかれてこっちのが発狂しそうだった
なんで発狂しそうだったのかって？うーん、、、まぁ、多分
嬉しくて、かな
死ぬまで絶対言わないけど
でもな、みんな
俺きっと、今から何回死んでも
きっと
いや
絶対
お前らの『おかえりなさい』は忘れない
記憶を失っても、失わないもの、なーんだ？
答えは「想い」
その人を好きだっていう想いだ
END
終わり
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ゆき - いい物語でした‼作者さんありがとうございます。 (1月4日 12時) (
レス) @page42 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
ウィリー - 一気読みしました、すごくいい物語ですね…！！書いてくれてありがとうございます！！！！これはアニメ化してもいいのでは！？！？いつも応援しています！ (2022年9月2日 12時) (レス) id: 19daafe7ae (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 作者様、、。こんないい物語つくってくれてありがとう、、、。ゴザイマス←敬語使い慣れてない人 (2021年12月20日 18時) (レス) @page43 id: f731cae52b (このIDを非表示/違反報告)
かに(プロフ) - 一気読みしちゃったんですけどとにかく最高です、、泣きました！他の作品も一気に読んでいて他の作品でも泣きました！応援してます！ (2021年7月31日 18時) (レス) id: f85de546f7 (このIDを非表示/違反報告)
闇雲玲華(プロフ) - 一気読みして主人公がやり直した回数数えてみたら思ったよりしてなくてすごってなってしまった (2021年2月28日 12時) (レス) id: 72af1bed3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年11月19日 23時
