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貴方side
知ってる？
終わりって呆気ないんだ。
戦場に出たばっかの新兵も、10年戦場で生きてきた古参兵も、終わりは弾丸1発で決まる
終わらせる引き金は嫌になるくらい軽い
これもそれといっしょ
流した涙は溶けるように周りの熱に浮かされて消えてしまった
ケータイはオーバーヒート状態なり、ブツッと切れてしまった
青い炎は竜巻のように周りのものを巻き込んで青い渦を作った
怖い
凄く怖い
怖いって久しぶりだ、なんかわらけてきた、ここまでくると俺も正気じゃいられない
貴:あはは、やば、ほんと、もう無理だなこれ、、ははは、なにこれ、どうなってんだよ、、。
はははと乾いた笑い声を上げて、ボロボロと流れては消える涙を流していた
やがて魔法陣に亀裂が走り、それと同等に鏡にも亀裂が走る
はははと狂った笑いを上げ続け、青い炎が海のように広がり始めた
鏡と陣が完全に破壊されようといった所で、俺の右頬に衝撃が走った
視界が揺れて、やっと彼らを瞳が捉えた
美しい暗めの金髪を揺らして、綺麗な紅の瞳を揺らして、肩で息して
青い炎で火傷しながら
俺をぶん殴った
貴:グルッペン
グ:A
優しい凛とした声が俺の名前を呼んだ、偽物じゃない、本物の、グルッペンの声
グルッペンは俺の両手を掴むと、いつもみたいにゲスく笑って言った
グ:A、お前は自己評価が低いし、欲というものがあまりない。
でも、そんなお前の願いやからこそ、俺らは叶えてやりたい。
だれがお前のこと忘れるんや、アホ。ほら、帰るゾ！！今日も明日も、わいらはずっと
仲間やで
その言葉が最後だった
鏡と陣が壊れて眩い光を放った、その光を見て反射的に目を閉じる
掴まれていた手の感覚が消えて、なにもかも真っ白になった
そして一瞬であたりが真っ暗になり、気がつくとあの踏切に俺はいた
遮断機はもう降りきっている、向こう側には相変わらずグルッペンの姿をした何かがいた
だがソレはグルッペンとは違って真っ青な瞳をしていた
ソレはもう俺を呼ぼうとしなかったが、なんだか悔しそうな顔をしていた
それを見て、俺はふっと笑って言葉を投げた
「もう一生そこにいろよ。出てこようとか思わないでくれ。」
「またお前を追い返すのもめんどくさいし。俺はこれから頑張って生きていく予定だから。」
「さようなら」
舞い散る赤い蝶と彼岸花の花畑を背に
俺は人生1番の笑顔を向けて踏切に背を向けた
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ゆき - いい物語でした‼作者さんありがとうございます。 (1月4日 12時) (
レス) @page42 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
ウィリー - 一気読みしました、すごくいい物語ですね…！！書いてくれてありがとうございます！！！！これはアニメ化してもいいのでは！？！？いつも応援しています！ (2022年9月2日 12時) (レス) id: 19daafe7ae (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 作者様、、。こんないい物語つくってくれてありがとう、、、。ゴザイマス←敬語使い慣れてない人 (2021年12月20日 18時) (レス) @page43 id: f731cae52b (このIDを非表示/違反報告)
かに(プロフ) - 一気読みしちゃったんですけどとにかく最高です、、泣きました！他の作品も一気に読んでいて他の作品でも泣きました！応援してます！ (2021年7月31日 18時) (レス) id: f85de546f7 (このIDを非表示/違反報告)
闇雲玲華(プロフ) - 一気読みして主人公がやり直した回数数えてみたら思ったよりしてなくてすごってなってしまった (2021年2月28日 12時) (レス) id: 72af1bed3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年11月19日 23時
