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貴方side
軍という盾がなくなった街を壊すことは簡単であり、グルッペンの心を揺らすのにもってこいだ
そこまで考えて、俺はテントの中に入り、備え付けの電話を手に取った
グ:A？どこにかかるんだ？
貴:トリガーの誰か。あいつらが今1番危ない。
グ:奴らは名の知れたマフィアだ、そこまで心配せずとも「貴:アレにそんな事は関係ない！！
自分でもびっくりするぐらいの大きな声が出てしまって、握りしめた受話器を潰しそうになった
貴:多少なりとも隊を置いてきたのも、知ってる。わかってる。でも、アレにそんなのは関係ない。
今から始まるのは、ただの殲滅だ。今すぐ、前線が崩れない程度の軍を連れて戻るべきだ。
俺のような外部の人間が無理を言っているのはわかっている
けど、言わなきゃ後悔する
そう思って、俺は初めてちゃんとグルッペンと目を合わせて言った
人と目を合わせて物を言わない俺が目を見たから、グルッペンはひどく驚いたようだったが
少し、考えるような様子を見せて、一息置いてから返事をした
グ:引くぞトン氏。前線をE前線まで下げ、前線部隊を貼り付けておく。
Eならすぐに上がれるし、戻るのもそこまで時間はかからない。どうだ？
ト:ええんとちゃいます？正直、ここまでスイスイ来すぎやしな。
相手さんが人間やない限り、最大限に警戒した方がいいやろな。
二人の言葉に少しだけ嬉しいと思う心があったのを、俺はきっと忘れない
気を取り直して受話器をあげた瞬間、かかってきた電話がつながる
そして聞こえる
人々の叫び声、建物の壊れる音
阿鼻叫喚
貴:、、、え、あ、もしもし！？
『こちら軍基地、至急援軍を求む！！繰り返す至急援軍を求む！！！
貴:何があった。
『わからない！！わからないっ！！！黒い何かがいるんですっ！！！
トリガーの方々が足止めをしていますが、朝まで持つかどうかっ！！！
貴:っ、グルッペン！！
グ:わかっとるわ！！お前ら全力で基地まで戻るぞ！！前線のことはオスマンに任せる！！
オ:わかった！朝には俺もそっち行く！！
グ:あぁ、頼むゾ！！！
乱暴に受話器をオスマンに渡して、テントを飛び出し、借りていた馬に飛び乗った
貴:乗れグルッペン！！
グ:落としてくれるなよ！！
貴:誰が落とすか！！
手を差し出せば力強く握られて、そのまま引っ張り上げ、馬を走らせる
急展開すぎて
頭がおかしくなりそうだった
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ゆき - いい物語でした‼作者さんありがとうございます。 (1月4日 12時) (
レス) @page42 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
ウィリー - 一気読みしました、すごくいい物語ですね…！！書いてくれてありがとうございます！！！！これはアニメ化してもいいのでは！？！？いつも応援しています！ (2022年9月2日 12時) (レス) id: 19daafe7ae (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 作者様、、。こんないい物語つくってくれてありがとう、、、。ゴザイマス←敬語使い慣れてない人 (2021年12月20日 18時) (レス) @page43 id: f731cae52b (このIDを非表示/違反報告)
かに(プロフ) - 一気読みしちゃったんですけどとにかく最高です、、泣きました！他の作品も一気に読んでいて他の作品でも泣きました！応援してます！ (2021年7月31日 18時) (レス) id: f85de546f7 (このIDを非表示/違反報告)
闇雲玲華(プロフ) - 一気読みして主人公がやり直した回数数えてみたら思ったよりしてなくてすごってなってしまった (2021年2月28日 12時) (レス) id: 72af1bed3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年11月19日 23時
