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no side
その日は随分と綺麗な晴天日だった気がする。
我々はついにあの国と戦争は開始した。他の国から、エイリアンと呼ばれ続けたあの国と。
こちらが押していた。同盟軍の調子も良く、兵の士気も高かった。
けれど驕りはなかった。
勝ちが確定している戦争だった。
こちらに不備はなかった。全員無傷のまま、戦線は上がり続けた。
コネシマもシャオロンもひとらんもゾムも、ショッピさんも、誰一人として負傷していなかった。
清々しい空の元、皆笑顔で戦場を駆けていた。
でも
それは突如として崩れた。
裏切り者が出た
スパイがいた
作戦がバレていた
姿なき裏切りものによって、戦線は一気に崩れ始め、数分後には壊れた
状況はひっくり返った
押され始めた
グルッペンがさがっててって言ったのに、前線にでてきた
ダメだって言ったのに
トントンだって怒ってたのに
オスマンだって引き止めてたのに
私なんかの隣になんて来て、まったく、貴方は本当に言うこと聞かないんですから。
そう言ったらグルッペン、笑いましたよね
『死ぬ時は一緒だろ？』
って言いましたよね？
それなのに、なーにあっさり捕まったりしてるんですかねぇ
貴方の隣に居続けて3年。貴方に紅茶を入れ始めて2年。貴方の背を守り続けて、3年程。
護衛役の私を置いて逝くとはどういう了見ですか？
何が「生きろ」だ、馬鹿じゃねぇの？無理に決まってんじゃん。
なんでみんなしていくの？？
ショッピさん。俺、コネシマに頼まれたんだよ。一緒に逃げてやってほしいって
だから、逃げようって言ったのに。貴方、どんだけコネシマ好きなんですか
まったく
私一人だけ残してみーんな、処刑だなんて。酷すぎませんか？
私が幹部候補だからって、何もできないと思ったんでしょうけどね
そう、私、ひとつ嘘ついてました。
私、幹部候補だったんですよ。あの戦争に勝ったあかつきには、幹部の仲間入りの筈だったんですよ
まぁ、なくなりましたけどね
全て。
ごめんなさいみんな。
俺は弱虫な嘘つきです。
俺は何もできなかった。ただ見ているだけだった。終始、動けず固まっていた
これが幹部？
否
ただの恥さらしだ。
今になっては、幹部にならなくて良かったと思ってますよ。
私みたいなのは、幹部になるべきじゃない。
あの未来を変えたくて、ここまで来てしまった私を是非嘲笑してやってください
みんなへ
ごめんな
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くろねこ - 号泣案件(´；ω；｀)ｳｯ… (2月9日 0時) (
レス) @page28 id: 867516ea99 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 最後の終わり方、めっちゃ感動しました。いい作品をありがとう！ (1月2日 19時) (レス) @page28 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
りと - 号泣しました…。全ての話で泣いてたので身体の水分無くなりました…(割とガチ)実の所言うと、泣くのは分かりきってたので感動系の音楽聴きながら読んでたらタイミング良く盛り上がるのでそれで涙が溢れるっていう…でもあなた様の小説を最大限楽しませて貰いました (8月12日 2時) (レス) @page29 id: ffe5a6a019 (このIDを非表示/違反報告)
書籍姫(プロフ) - いつ見ても泣ける。泣きたい時はシルト・メーチさんの小説を読むのが私の習慣になっています。 (7月13日 18時) (レス) @page29 id: e3ea7725f8 (このIDを非表示/違反報告)
U - また見に来ました、久しぶりに泣けました。よくこんな素晴らしいものをかけると尊敬します。過去のもので申し訳ないです (7月4日 21時) (レス) @page29 id: 3d178da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年8月16日 21時
