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第5話 ページ7

貴方side

確か前世でもこの人は動物が好きだった


黒い馬に『外道丸』と名前をつけて可愛がっていたはずだ。今世でも動物を飼育しているらしい


しばし歩いて着いたのは中庭


中庭はとても大きく、飼育小屋以外にも広い畑があったりする


畑を二つに裂くようにある小道を進めばその先に飼育小屋がある


鍵は簡単な南京錠


ガチャリと音をたてて開けば中から動物の匂いが流れ出てくる


中に入れば沢山の動物たちがいた


ひ:そっちの豚達に餌あげてくれる?

貴:はい。


返事をして手際よく餌を与えながら周りをチラチラと見るが特に変わったものはない


自身の手にすりすりと顔を押し付けてくるミニ豚を撫でていれば、突如後ろから突かれた


チラッと振り向けばそこには白馬がいた


じっと見ていれば奥の方から隊長がブラシを持ってやってきた


ひ:こいつ俺の愛馬。外道丸って言うんだけど、賢いけど気難しいんだよね。

貴:そうですか。


俺にとってはどうでもいいことだ、とミニ豚に視線を戻せばまた背中を突かれた


振り向けば先程同様、じっと見つめられて、どうすれば良いのやら


はぁ、と少し息を吐けば突如べしべしと荒々しく背中を突かれた


ひ:こら外道丸、いじめないの。

貴:あまり好かれてはいないようなので、小官は出ておりますね。


そう言い立ち上がり背を向けた瞬間、袖に噛み付かれて引き止められた


ひ:外道丸、なにがしたいの?


と隊長が追問いかけるがこれといって反応しない馬に困る俺


暫しの静寂が訪れた


こいつはなにをして欲しいんだ?とやや真剣に考え始めたところで隊長に言われた


ひ:撫でてあげてみて。

貴:、、、わかりました。


よしよしと噛み付かれていない方の腕で頭?を撫でれば馬はパッと袖を離した


そして、なぜか涙を流した


ひ:外道丸、どうしたの?


よしよしと頭を撫でる隊長の言葉に小さく嘶いて、馬は俺の肩に顔を置いた


それをされて思い出した


そういえば前世で、怪我をした黒い馬に森で出会って手当してやったことがあった


かなり警戒していたから、初めはただ撫でるだけだったのだが


次第に慣れてきたのか、俺の肩に顔を置いてきたので、手当をした


その馬が後々、我々軍の幹部の馬であったことを知ったんだった


馬も輪廻転生するものなのだろうか?と少し思ったが自身がしたのだから


きっとあるのだろうと思うことにした

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三千代(プロフ) - 今、読み返してますがこのシリーズほんとに好きです〜!!!震えが止まりません! (2022年2月4日 17時) (レス) @page48 id: 969193beea (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - 次のパート待ってます!体に気をつけてくださいね。久しぶりに来たので、途中だった他の作品見てきます! (2020年2月1日 20時) (レス) id: 8dc430943e (このIDを非表示/違反報告)
ミオ - お疲れ様です!作品好きです(突然の告白) ひとらん頭撫でるの好きやな... (2020年1月15日 18時) (レス) id: 4083773df2 (このIDを非表示/違反報告)
47 - え、、、好き。(小説の内容が) (2019年12月23日 22時) (レス) id: 08487fa41c (このIDを非表示/違反報告)
キーさん(プロフ) - 新作おめでとうございます。この作品も毎日更新されるのを気長に待っております。貴方様の作品は何時も次回が気になって夜しか眠れなくなりますね…。 (2019年12月17日 13時) (レス) id: 4dd6ec14bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年12月1日 22時

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