第3話 ページ5
貴方side
隊選抜試験
入軍式が終わってから行われる、どこの部隊に所属するかを決める大事な試験だ
近距離戦闘、遠距離戦闘、暗殺工作、この三つの試験を一人ずつ幹部の前で軽く受けていく
試験を受ける新兵達を見て、その場で幹部達が隊に引き込むのだ
よくできたシステムだとは思う
自分が育てたい人選を自分で選べるのだから、部下の質が良くなる
じっとそれを観察していたら自分の番が回ってきたので、さくっと全てそれなりにこなす
さてはて、俺はどこの部隊だ?と幹部の方を見れば、何故か全員難しい顔をしている
まぁそうだろうな
全て均等に普通より少し上あたりの実力と取られるように動いたのだから
どこの部隊に入れてもまぁどこでも動けるだろうな、といったところなのだ
正直所属する部隊なんぞに興味は毛頭ない
入ったからにはそれなりに仕事をしてやるが、ただそれだけだ
俺の目的は一つ、我々軍書記長のトントンに復讐をすることなのだから
トントン、と真新しい軍用ブーツの音を鳴らして幹部に催促する
当たり前だ、後ろが詰まっているのだから
じっと眺めていれば、中衛近接部隊の隊長であるひとらんらんがやってきた
ひ:君はうちに貰おうかな。
貴:了解です、隊長。
こっちと手招きをされるがまま、中衛部隊の隊列に入り込み試験が終わるまで立って待った
他のものは体力が持たなかったのか最終的に座っていて、なんとも情けなく思った
ひ:ずっと立ってたの?
と隊長殿に声をかけられたが「はい」とだけ答えておいた。馴れ合う気はない
試験が終わると軽く軍内を案内され、寮の自分の部屋まで通された
どうやら個室らしい
新兵一人一人に小さいが個室があるのは稀だ、今世でもかなりやり手の軍らしい
前は敵対していたため中身をじっくり見て回る、なんぞできなかったが、、、いやはやこれはいい
奴らの腹の中にこうもすんなり入り込めたのだから
部屋は四畳ほどの広さだが、まぁこれでいいだろう。ベットと机さえあればいい
寮の扉の鍵は全てピッキングがしやすいディスクシリンダー。浴場と寮食堂はロータリーだった
自室の鍵は自分で管理する一本だけ。合鍵は隊長が持っている
浴場と寮食堂の鍵は最後に利用したものが閉めて隊長に返す決まりらしい
至って普通のように感じる軍の決まりだが、俺にとっては誰もこれもしっかりしたもののように感じた
前は、、、ルールなどあってなかったようなものだったから
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三千代(プロフ) - 今、読み返してますがこのシリーズほんとに好きです〜!!!震えが止まりません! (2022年2月4日 17時) (レス) @page48 id: 969193beea (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - 次のパート待ってます!体に気をつけてくださいね。久しぶりに来たので、途中だった他の作品見てきます! (2020年2月1日 20時) (レス) id: 8dc430943e (このIDを非表示/違反報告)
ミオ - お疲れ様です!作品好きです(突然の告白) ひとらん頭撫でるの好きやな... (2020年1月15日 18時) (レス) id: 4083773df2 (このIDを非表示/違反報告)
47 - え、、、好き。(小説の内容が) (2019年12月23日 22時) (レス) id: 08487fa41c (このIDを非表示/違反報告)
キーさん(プロフ) - 新作おめでとうございます。この作品も毎日更新されるのを気長に待っております。貴方様の作品は何時も次回が気になって夜しか眠れなくなりますね…。 (2019年12月17日 13時) (レス) id: 4dd6ec14bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年12月1日 22時