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第11話 ページ13

貴方side

足音が二つなる
俺の足音と隣を歩く秋瀬の足音


その後ろをトテトテとついてくる
小さな気配


耐えきれなくなったのか、クスクスと笑い始める秋瀬とため息を吐いてしまった今


貴:チビ、、、何故いる。

「ぶひっ!

秋:抜け出すプロだwwwおいで〜wwなんでAにくっついて回るんだろうなぁww

「ぶー?

秋:やべぇちょーかわいい。

貴:やめておけ、お前も懐かれるぞ。

秋:いや懐かれるのは嬉しいけど??

貴:じゃあ頭の上にでも乗せておけ。

秋:うん。


俺の言葉を聞いて素直に頭の上にトン吉を乗せるあたり秋瀬はトン吉が気に入ったようだ


それでどうやって訓練をする気なのか、小一時間ほど問い詰めたいところだ


貴:お前、それでどうやって訓練するつもりだ?

秋:いけるいける。俺体幹良いから。落っことしたりしないって。なんならこいつ俺から奪ってみろよ。


二ヒッと笑って指で来いと挑発してくる秋瀬


貴:ほぉ、お前から売ったのだから、せめて五分はもてよ?

秋:10分は持ってみせますけど??俺の事なめてんなよ〜??


すっと秋瀬が避けに特化した体制をとった。いつまで持つか見ものだな


ぐっと踏み込んで距離を詰めて始まった組手のようなものは決着がつかないまま


実に三時間もの時間が流れた


秋:っの〜!!今の反則だろ!!

貴:戦場で同じことを相手に言うつもりか?

秋:お前だから言ってんの!!

貴:うるさいぞ。

秋:ひっでぇ!!、あ

貴:俺の勝ちだな。


ギャンギャン喚く秋瀬の隙をつきトン吉を奪えば腑抜けた声を上げる秋瀬


勝ちを宣言すればはぁ、と息を吐きながら「負けたー!!」と叫ぶ秋瀬


静かだな、とちらっとトン吉を見れば眠っていた


貴:体幹がいいのは本当らしいな。

秋:ありゃ、寝てるwまぁあんま揺らさないようにしてたしな。

貴:眠ったミニ豚を頭の上に乗せて俺の体術を捌いていたのは褒めてやる。

秋:まじ?やった。

?:なんや、ここにおったんかい。


会話に入り込んできたのは明るい金髪と空を閉じ込めた瞳を持った男


前衛近接部隊の隊長、コネシマ


秋:探してたんですか?

コ:おう、ひとらんがおらん!って騒いどったから、手ェあいとる幹部連中で探しとったんや。

貴:そうなんですか、どうぞ。


はい、とトン吉を手渡せば優しく受け取ったのだが、パチリと起きてしまった


そしてトン吉はぶーぶーと泣き始めた


これには流石に秋瀬も俺も苦笑い。コネシマ隊長も苦笑していた

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三千代(プロフ) - 今、読み返してますがこのシリーズほんとに好きです〜!!!震えが止まりません! (2022年2月4日 17時) (レス) @page48 id: 969193beea (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - 次のパート待ってます!体に気をつけてくださいね。久しぶりに来たので、途中だった他の作品見てきます! (2020年2月1日 20時) (レス) id: 8dc430943e (このIDを非表示/違反報告)
ミオ - お疲れ様です!作品好きです(突然の告白) ひとらん頭撫でるの好きやな... (2020年1月15日 18時) (レス) id: 4083773df2 (このIDを非表示/違反報告)
47 - え、、、好き。(小説の内容が) (2019年12月23日 22時) (レス) id: 08487fa41c (このIDを非表示/違反報告)
キーさん(プロフ) - 新作おめでとうございます。この作品も毎日更新されるのを気長に待っております。貴方様の作品は何時も次回が気になって夜しか眠れなくなりますね…。 (2019年12月17日 13時) (レス) id: 4dd6ec14bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年12月1日 22時

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