第9話 ページ11
貴方side
はぁ、とため息をついて抱き上げる
よしよしと頭を撫でれば満足そうに鳴くのだからどうしたものやら
秋瀬がトン吉を撫でくりまわしていると、秋瀬の後ろ、すなわち俺から見て前から人が来た
赤いマフラーを見れば誰かなんてすぐわかる
貴:トントン書記長様。
ト:ほんまや、えらい懐いてるなぁ。君ら、名前は？
貴:中衛近接部隊所属、Aです。
秋:同じく、秋瀬です。
俺が敬礼をするのと同タイミングで敬礼をする秋瀬。流石こいつはわかっている
初めて手を伸ばしたら届く距離で見る書記長はなんというか、、、横に長い気がするのだが
気のせいか？気のせいだと思いたい
ト:保護してくれてありがとうな。ひとらんには俺から小屋に返しとくように言っとくから、君らは帰ってええよ。
二人で「はい」と返事をして、トン吉を書記長に渡して今度こそ元来た道を戻り寮までもどった
ーー
朝の軽いウォーミングアップの後の組手
この組手で今後行動を共にするバディ(パートナー)が決まる、の、だが、、、
貴:そんな貧弱な打ち込みで相手が怯むとでも思っているのか！？もっと本気でやれ！！
「やってる！！ってかお前が強すぎんだよ！！
貴:踏み込みが甘い！！足を切り裂くぞ！！！
「ひぃ！！むりむりむり！！
貴:脇を！！しめろ！！！
「鬼っ！！！おにだぁ！！！
ストレスゲージがマッハで溜まっていくのがわかってもうどうにもできない
なんだこの腰抜けどもは？何故ひぃーひぃー情けなく逃げ回れるのだ！！！
そろそろイライラしすぎて間違って相手を殺してしまいそうになってきた頃
秋瀬がやってきた
秋:んじゃ次俺な！いくぜ、A。
貴:秋瀬か、来い。
にっこり笑いながら木刀をくるくると片手で回したと思えば一蹴りで俺の懐に飛び込んできた
身体の軸をそらし初撃を良ければ足を狙った二撃目が素早く振られる
それを軽くバックステップで避け、低い位置にあった秋瀬の頭を狙って回し蹴りを放てば
後ろに引きつつ低くしゃがむこと避けられた。後ろに引いたのは追撃されないためだろう
互いに少し距離が離れた
タン、と俺が一歩前に出るのと同時に秋瀬も同タイミングで一歩前にでた
そしてお互いが一瞬でお互いの懐に入った
俺の首に向かって振られた木刀を持つ右腕の肩を突いてやればぐっと渋い顔をする秋瀬
肩を突かれて腕が一瞬つったらしい。まぁそれが狙いなわけだが
俺がにやりと笑えば
秋瀬は苦笑した
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三千代(プロフ) - 今、読み返してますがこのシリーズほんとに好きです〜！！！震えが止まりません！ (2022年2月4日 17時) (
レス) @page48 id: 969193beea (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - 次のパート待ってます！体に気をつけてくださいね。久しぶりに来たので、途中だった他の作品見てきます！ (2020年2月1日 20時) (レス) id: 8dc430943e (このIDを非表示/違反報告)
ミオ - お疲れ様です！作品好きです(突然の告白) ひとらん頭撫でるの好きやな... (2020年1月15日 18時) (レス) id: 4083773df2 (このIDを非表示/違反報告)
47 - え､､､好き。(小説の内容が) (2019年12月23日 22時) (レス) id: 08487fa41c (このIDを非表示/違反報告)
キーさん(プロフ) - 新作おめでとうございます。この作品も毎日更新されるのを気長に待っております。貴方様の作品は何時も次回が気になって夜しか眠れなくなりますね…。 (2019年12月17日 13時) (レス) id: 4dd6ec14bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年12月1日 22時
