【wrwrd!】未来人な彼と我々だ！II【男主】

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貴方side

私が次に目を覚ましたのは、うるさいコネシマの声が聞こえたから、でした


夢は、なぜかみませんでした


貴:ん、、、コネ、シマ、、さん？

コ:おん？あ、Aか、起きたんか？

シ:起きたんか？やないやんろ？！コネシマのせいでA起きたんやん！！静かにしろよ！！

コ:おぉん？今のお前の方がうるさいやろ静かにせぇや！！


「やんのかこら」からの「おう、やったろうやんけ」。もはやテンプレートと化した会話が聞こえる


私の壊れそうなほど痛む頭に響きながら聞こえる


あー！！お願いですから、ちょっと静かにしてくださいよーー！！！！


泣きますよ！？吐きますよ！？いいんですか！？うるさいのはどっちもですよ！！


ぎゃーぎゃー、言い合いをする、二人に声をかけようと思えないほどの頭痛がする


あぁ、涙でそう。


そう思った次の瞬間、赤いマフラーが視界の端ではためいて


うるさい子犬二人の頭に重たい鉄拳を綺麗に素早く叩き込んだ


ト:うっさいねんお前ら！医務室で叫ぶなや！！怪我人おんねんぞ！！


彼の怒号が聞こえたあと、でもだのなんだの言っていた二人は医務室から放り出されそうになって黙った


ト:ったく。A、大丈夫か？

貴:とん、と、あたま、、いたいんです。

ト:そうか、、そら、これだけうるさくしたら頭に響くよなぁ、大丈夫か？しんぺい神呼ぼか？

貴:だい、じょーぶ、です。


熱は少し下がった感じがしますが、それでも意識がぼんやりしているのは変わらない


早く治さなければ、そう焦る気持ちが収まらない、こうしているうちにも


あの最悪な未来へ、少しずつ近づいているというのに。


貴:、、、ゾム、は、どこへ？

ト:ゾムは今外回りしとる。外回りって言っても、城の周りだけやし、今回はロボロも同行しとるよ。

貴:そう、ですか。


ロボロがいるなら大丈夫だ、ロボロがいるときに逃げ遅れた事なんかないですから


ト:他になんか聞きたいことあるか？

貴:え、と、、ぐる、、そうとうさまは、どうしてますか。

ト:グルッペンやったらいつも通り総統室で書類さばいとるよ。


トントンの言葉に、彼のことが少し心配になった。徹夜し過ぎてないといいけれど。


ふと、トントンの顔を見ていて、気がついた。目元にひどい隈ができていた。


そっと彼の顔に手を伸ばして、隈をなぞって、彼に言う


貴:寝てないですね？隈が酷い、寝ないと倒れますよ。

ト:適度に睡眠はとっとるよ？


そう言って彼は苦笑した

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