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貴方side
貴:ゾムさん。
「ゾ:っ！お前何してんねん！！生きてんねんやったらすぐ返事しろや！！
貴:名前呼びましたね。
「ゾ:はぁ？いきなり何言い出してんの。
貴:呼んでくれて、ありがとう、です。私、まだ、頑張りますね。
名前を呼ばれた瞬間、一瞬聞こえた、『A、頑張れ。』の幻聴。
過去、何度も言われたその言葉は
今、言われる事がなくなった
「ロ:Aさっきから何と戦っとるん！？ゾムは暗くてよぉ見えんかったって、、！
貴:未来で人狼と名がついた、生物兵器の第1号様と戦闘中です。
ロボロの言葉に返事をしながらも、獣の攻撃を避け続ける
鉤爪が木の幹を抉って止まった、即座に爪に向かって渾身の力を込めて斬りつける
鉤爪が何本か斬れた
「ロ:今ものすごい音聞こえたでっ！？って、おいゾム！？
ザーザーとインカムからノイズが発生し、会話ができなくなった
いきなりなぜ、と周りを見渡せば、電波障害を起こす装置が置いてあるのが見えた
私が進んでいるルートは、本来通るはずだった道と大きくそれている
起きても仕方ないハプニングだった
そして、一瞬インカムの不調に意識を向けた私に向かって、獣の蹴りが入るのも必然でした
何というガバ。まるで鬱先生←
軽く吹っ飛んで、木に叩きつけられて、肺から空気が一気に抜けた
受け身は、一応とったので、骨は折れていない、けれど、、、あぁ、どうしよう
体が動かない
頭を予想以上に強く打ち付けてしまった様子。近く獣の気配、私は何もできない
さぁどうしよう
冷や汗ダラダラ。死が目の前に迫っているのに右腕は痙攣して動かない
剣を握っているだけで精一杯な私を、獣は見下ろして無情に片腕を大きく振り上げた
あ、降ろされたら死にますね
なんて、どこか冷静な頭が、私の数秒後の未来を叩き出して、無慈悲に告げる
風を切る音が聞こえた
ふわりと体が浮いて、視界が大きく動いて、思考が一瞬停止する
最初に感じたのは、新緑の彼の匂い。次に見たのは明るい茶色の髪と緑のパーカー
この人はゾムだ、と結論を出すのに、5秒はかかったでしょうか
ゾムに担がれている
その事実に気がつくのに、5秒
軍に帰ったはずの人がここにいることに驚いて間抜けな声を出したのが、その3秒ほど後でした
後ろから、少し聞きなれた轟が聞こえた、と同時に彼はこう言った
ゾ:一人で残らして、、ごめん。
君よ
どうして謝るのですか？
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ハト - パスワード解除ありがとうございます！いまきがつきました！あした見ます！ (2021年3月17日 21時) (
レス) id: bbc0313281 (このIDを非表示/違反報告)
にあ - パス解除ありがとうございます 面白かったです (2019年6月8日 18時) (レス) id: 517e27685c (このIDを非表示/違反報告)
しあ - なんか、、、いつのまにか涙が出てました。 いつから涙もろくなったのかわからないですけど、凄く感動してます！ (2019年6月1日 14時) (レス) id: d3cdf1a55c (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ファ〜↑しんさん怖い。wwwwしゅごいね！（←w (2018年8月27日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
らずらいと。 - シルトメーチさんの作品どれもすごい大好きです！！続々編楽しみに待ってます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2018年6月12日 19時) (レス) id: 163ac01fe3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年5月15日 0時
