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貴方side
走れ、走れ、走れ！！！逃げろ、逃げろ、逃げろ！！！
はぁはぁと荒く呼吸しながら、監視カメラに映らないように静かな廊下を駆け抜けた
そして私は近くにあったトイレに駆け込み、個室に飛び込んでやっと深く息をついた
落ち着け、落ち着け。あいつはまだ、資料室にいるはず
だって、追いかけてくる気配を感じなかった
資料室にいた時は、物凄い殺気と、痛々しいほどの気配を感じていた
けれど、今はそれがない、つまり、あいつは私を追ってきてはいない
トイレに閉じこもること数分、やっと落ち着いた息を整え、個室から出た
腕の時計を見る。時刻は午後20時、潜入から2時間が経過していた
20時半には完全撤収だ、急いでここから出なければ。そう思い、廊下へ出る
と、同時にインカムが突然繋がった
「ひ:A！！
貴:っ！！ひ、ひとらん？どうしました？
「ひ:ゾムと合流して！！
「ロ:ちょっと早いけど撤収や！！そっちでなんかあったっぽい。
ロボロの言葉に、そういえば、と周りを見渡す。廊下は不自然なほど静かだ
まるで
実験中の危険な生物兵器が逃げて全員避難してるみたいに
さっきのあれは、味方？からも恐怖されるような存在であったらしい
貴:ゾムさんと合流します。彼は今どこに？
「ロ:そろそろ会えると思うで。
そうロボロが言ったと同時にダクトからゾムが顔を出して私に手招きした
ゾ:はよ来い。
貴:了解。
ダクトにスルリと入り込んで、前を行くゾムの背中を追いかける
少しして、外に出ることができたゾムと私は、急いで軍に帰ろうと走り出す
そして私だけが感じた、後ろからの鋭い殺気
少し後ろを見れば、宵闇に光る二つの赤い目が見えて、緊張感が一瞬で走り抜けていった
貴:ゾム！！これ、これを持って行ってください！！逃げてください！！
ゾムにファイルを押し付けたと同時に剣を抜いて、後ろから迫っていた何かを防いだ
私が防いだのはとても鋭利な鉤爪だった
貴:ぐっ、、！
ゾ:おい！！
貴:くんじゃねぇ！！！行けっ！！
木に叩きつけられながら競り合う私の元へ駆け寄ろうとしたゾムに口悪く叫ぶ
でもゾムさんは何故か動こうとしないから少し腹が立ってこう言った
貴:信用してねぇ奴の事なんかほっといて、大事な仲間守るために走れよゾム！！！
化け物に回し蹴りをするがひらりと避けられて、小さく舌打ちをした
後ろで走り出した足音が聞こえた
ここは俺が防ぐから
走って、ゾム
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ハト - パスワード解除ありがとうございます！いまきがつきました！あした見ます！ (2021年3月17日 21時) (
レス) id: bbc0313281 (このIDを非表示/違反報告)
にあ - パス解除ありがとうございます 面白かったです (2019年6月8日 18時) (レス) id: 517e27685c (このIDを非表示/違反報告)
しあ - なんか、、、いつのまにか涙が出てました。 いつから涙もろくなったのかわからないですけど、凄く感動してます！ (2019年6月1日 14時) (レス) id: d3cdf1a55c (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ファ〜↑しんさん怖い。wwwwしゅごいね！（←w (2018年8月27日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
らずらいと。 - シルトメーチさんの作品どれもすごい大好きです！！続々編楽しみに待ってます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2018年6月12日 19時) (レス) id: 163ac01fe3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年5月15日 0時
