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貴方side
貴:こんばんは、このような雨の中ご訪問ありがとうございます、ところで
ビザはお持ちですか?
「なっ!?な、何者だ!!
貴:ビザはお持ちではありませんか、そうですか。では身分証明書の提示をどうぞ?
「ふ、ふざけているのか!?やってしまえ!!
貴:おや、身分証明書もございませんか、そうですか、、、残念です。
ゆっくり死んで逝ってね。
吹き飛んだ一つの黒い塊に、その場にいた数名が固まった
反応を見るに、素人、っぽいような気もしますが、一応捕虜いりますかね
なんて考えていれば、後ろから追いついてきた新緑がこう言った
ゾ:なに?こんな時間に客?ごめんやけど帰るか死ぬかしてくれへん?俺こいつに用あんねん。
彼が軽く振った銀が雨と共に敵の急所を切り裂いて見せた
後ろから彼に襲いかかった兵士は、飛んできたナイフによって散る
彼の後ろを取ろうだなんて、勇者と幹部以外にいたんですねすごーい
阿鼻叫喚となったその場で、真緑の彼は楽しそうにナイフを振るう
私、いりませんよねー
なんて思いながらちゃんとやることはやってるんですけどね
遠くに逃げ出した後ろ姿を見つけて、その場を彼に任せて追いかける
貴:ダメじゃないですか、逃げるなんて。敵前逃亡は死罪ですよ?
「ひいっ!!ば、バケモノ!!!
腰を抜かした少年兵の前に、血と雨で濡れた私が血に濡れた剣を片手に立っている
確かにバケモノのようですね
貴:バケモノ、ね。たしかにそうなのかも知れませんよ?ねぇ、少年。
人は、大切なもののためであるならば、時間をも容易に越えるのですよ。
悲劇を喜劇に変えるために、私はここにいる。
飛び散る赤はもう見慣れた。私は軍人。綺麗なままなどあり得ない
剣を握るこの真っ赤な手で、今度はどこまでやれるか、それが問題ですね
貴:終わりましたか。
ゾ:、、、。
返事はやはりない、まぁ慣れてきたので問題ありませんがね
近くに新手がいないことを確認し、帰ってカッパをパタパタと激しく振って水を飛ばして元の場所に戻した
そして先ほどここを襲うつもりであったであろう一行のことを考える
軍服からして、この前の戦で負かした国の兵だという事はわかるのですが
些か人数が多すぎはしませんかね。
貴:ゾムさん、ここのところ、残党が多すぎるとは思いませんか。
ゾ:せやな。
貴:裏に、何かありそうですよね。
ゾ:あるやろなぁ。
そう呟いた彼の瞳は酷く鋭かった
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ハト - パスワード解除ありがとうございます!いまきがつきました!あした見ます! (2021年3月17日 21時) (レス) id: bbc0313281 (このIDを非表示/違反報告)
にあ - パス解除ありがとうございます 面白かったです (2019年6月8日 18時) (レス) id: 517e27685c (このIDを非表示/違反報告)
しあ - なんか、、、いつのまにか涙が出てました。 いつから涙もろくなったのかわからないですけど、凄く感動してます! (2019年6月1日 14時) (レス) id: d3cdf1a55c (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ファ〜↑しんさん怖い。wwwwしゅごいね!(←w (2018年8月27日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
らずらいと。 - シルトメーチさんの作品どれもすごい大好きです!!続々編楽しみに待ってます(((o(*゚▽゚*)o))) (2018年6月12日 19時) (レス) id: 163ac01fe3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年5月15日 0時