第137話 ページ2
貴方side
実は墓参りをするのは今世が初めてだった
薄情すぎやしないだろうか、前世の俺。多分というか絶対心がなかった
花を持って前に立つと、どうしても心が少し重くなってしまう
やはり残されるのは悲しくて寂しい
貴:こんにちは、先輩。そろそろ貴方を追い越したあたりだろうと思うので、登ろうと思います。
貴方はひたすら甘い自分ではダメだとおっしゃってましたけど、小官はそんな事なかったと思いますよ。
墓の周りを掃除しながらそういえば、勝手についてきた幹部数名が後ろでがやがや騒ぐ
それにうるさい。と雑草を投げながら言ってやれば口に入った！！と転げ回るチーノ隊長とそれをみて笑うショッピ隊長
お前らなんでついてきたんだ。と本気で思うがゾム隊長とひとらんらん隊長は雑草むしりを手伝ってくれているので気にしないことにした
一通りきれいにし終わって
最近のことを報告して、思い出した
あぁ、そうだ
また言い忘れるところだった
貴:先輩、大好きですよ。
俺のこと、大好きって言ってくれてありがとう。俺も大好きでしたよ
もう貴方に笑いかけてもらう事はできませんけど、そのかわり忘れない
優しい、自慢の先輩のこと
不意に当たりが静かなことに気がついて、ん？と後ろを振り向けば、皆がじっとこちらをみていた
取り敢えず
貴:鬱さんはなんで泣いてるんですか。
鬱:最近涙腺弱いねん、、、、。
貴:はぁ、、、しんぺい神軍医に診て頂いてはいかがでしょうか。
ひ:柔らかくなったね、A。
貴:、、、どうでしょう。
人はそう簡単に変わるものではありませんよ、と言った瞬間近くにいた鳥か飛んで視界を邪魔する
自然と飛び立った鳥を目で追ったせいで目の前まで迫った手に気がつかず腕を掴まれ少し驚く
腕を掴んだのはトントンで、トントンは俺をじっと見て俺に何かを重ねている気がした
貴:気持ち悪いのですが。
チ:くそ素直やんwww
ゲラゲラと笑うチーノ隊長に睨みをきかせつつ、腕を振り払う
貴:なんですか。
ト:いや、すまん。なんでもない。
貴:、、、別にどこにも行かない。
俺の言葉に、少し驚いた表情を見せてから苦笑する書記長が
彼が死んで夜な夜な静かに涙を流していたことを俺は知っている
俺を責めればよかっただろうに、それをしなかったのは何故なのか
俺は未だにわからないままだが、コイツはそういう人間なのだろうと思うことで己を納得させた
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くろねこ????(プロフ) - あっ何だ神か…涙がどバッタはなっはっは！！…………ありがとうございます(土下座) (2月20日 21時) (
レス) @page43 id: 265c011d20 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 最後めっちゃ泣けました。ハピエン最高‼作者さんいい作品の提供ありがとうございます！ (1月3日 11時) (レス) @page43 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - ワーホリってどういう意味か誰か知ってたりしませんか！！トントンがワーホリってどういう意味なのか誰か教えてくださいませんか！ (12月20日 14時) (レス) @page43 id: c8a05a8ee5 (このIDを非表示/違反報告)
U - やばい、終始涙で文字が読めなかった...他の皆さんの言葉を借りることにもなるけど主人公の心情の動きに私の心もつられてしまう...(ꈨຶꈨຶ) (8月31日 1時) (レス) id: 22e7845591 (このIDを非表示/違反報告)
kami - 今まで見た夢小説の中で唯一ここまで感情移入できる小説 ちょっと泣いた映画とかでもほとんど泣いたことないのに！ (2023年3月2日 17時) (レス) @page27 id: d5de597dcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年6月10日 21時
