第47話 ページ3
貴方side
この悲しいという思いは、ロボロさんを、、、皆さんを騙しているからでしょうか
最初はただの仕事だったはずなのに、何故こんな事になったのだろう
繋がれたこの優しい手がひどく儚いことを、何故今思い出してしまうのだろう
何故、今からでもこの人達の目の前から消えることが出来ないのでしょう
上からの命令のこともありますが、俺が嫌だと蹴れば別にずっとヒトに化けていなくとも
前のように、霧の状態で皆さんを監視することぐらいできたのに
何故そうしなかったのでしょうか
今思えば、自分について、不自然な点がどんどん出てきた
嫌な考えが浮かんできたため、それを追い払うべく、先ほど俺を襲おうとした者の正体について考え始めた
考えつく中であり得るのは、今回の戦争で、敵側にいたとされている裏切り者か
俺が13年前のことを調べている事に気がついた上の連中によって仕向けられた始末者か
前者も後者もかなり確率が高いけれど、一番高いのは前者だろうか
やられる前にやろうと思い、俺が1人でいるところを狙ったのであれば筋は通る
もし、上にバレているのだとしたら、大量殺人の犯人を野放しにするくらいなのだから
その場にいる全員を殺してもいい許可ぐらいはしていそうですしおすし？
それに、まだバレるはずがないんだ、図書館には殆ど誰も行かないし
律儀に申請なんて出してたのは何百年も昔の話になるし
あちらの世のガバガバぶりが今、俺を助けているかと思うと笑いそうだ
取り敢えず、今回の事に関して一番疑い深いのは、裏切り者だ
始末者である俺をやられる前にやろうとした、というのが一番わかる理由だ
まだ、まだ大丈夫だ、まだ、、、まだ、大丈夫、大丈夫です
悶々と色々考えていたら
ロ:なぁ、A大丈夫？
ロボロさんにそう声をかけられ、少しびくりとしつつも平静を保ちながら
貴:はい、大丈夫ですよ、ありがとうございます！
ニッコリと微笑みながら、ロボロさんにそういったのだけれど
ロボロさんは「ほんまに〜？？」と何故かしつこく聞いてきた
それでも俺は大丈夫大丈夫、と大丈夫を連呼し、押し通した
そう、大丈夫だ、裏切り者が仕掛けてきたというのであれば
全力でお相手して差し上げればいい話なのですからね、簡単なお仕事ですよ
皆さんに迷惑をかけないうちに、裏切り者を始末しなければ
皆さんに俺の正体がバレる前に、ね
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ゆき - あ…作者さんありがとうございます。(T^T) (1月4日 14時) (
レス) @page28 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ - 涙やばい…(´；ω；｀)ｳｯ… (12月2日 15時) (レス) @page28 id: 867516ea99 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - 海老天2さん» んふふw (2022年12月5日 15時) (レス) id: 97f8f3a74e (このIDを非表示/違反報告)
海老天2(プロフ) - 白夜さん» やめて…もっと泣かせないで… (2022年12月4日 22時) (レス) id: 33cb616463 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - 海老天2さん» ……アフレコしながら読むともっと泣けますよ… (2022年12月4日 10時) (レス) @page28 id: 97f8f3a74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年8月25日 1時
