第58話 ページ14
貴方side
ばーか！！なんて、上司に言ったんだから、怒られるかな、なんて思ったけれど
先輩の目はどこか皆さんとよく似ていて、怒る気もなにもかも吹き飛んでしまった
と、同時に目を覚ました
服はなぜか和服で、目にはいつもの優しい黒があり、身体のいたるところに包帯が巻かれていた
でも痛みはない
静かに起き上がれば、腕になにやら点滴が沢山刺さっていることに気がついた
見ているだけでも痛くなって来たので、悪いとは思いつつも抜かせてもらった
ベットを降りて立ち上がれば普通に歩けたので、問題なしと判断し歩きだす
靴は見当たらなかったので、近くにあったスリッパでパタパタと歩く
向かったのは書記長室、総統室に魂反応がなかったので、こっちだと思ったんだ
ノックをして、ギィ、と音を鳴らしながらそっと中を覗き込めば
グルッペンさんとトントンさんを見つけたから声をかける
貴:グルッペンさん、トントンさん。
声をかけたと同時にバッ、と振り返られて驚いていたら、いきなりトントンさんに抱きしめられた
なにが起こったのか、ちゃんと理解ができなくて、動けない俺にトントンさんは
ト:良かった、ほんまに、良かった。
なんて言いながらギュッと力を込めるものだから、苦しくなって
貴:トントンさん、、、あの、苦しいです、、、ちょ、本当に、、、トントン、苦しい
ギブギブ！とバシバシと肩を叩けば、やっと離れてくれた
ト:すまん、すまん。びっくりしてなぁw
貴:俺が一番びっくりしましたけど！？
グ:2人だとも、今言い合いをするのはやめろ。皆が起きてしまう
貴:？、今は朝ですよね？皆さんまだ寝てるんですか？？
俺のこの問いにグルッペンさんは色々と教えてくださった
俺が倒れたのは二週間も前で、皆さんその日からあまり寝ずに俺のそばにいた
先ほどそれのツケが回ってきたのか、全員眠ってしまったらしい
しんぺい神さんも寝てしまったことには気がつかなかったらしい←
グ:と、いうことだ。寝かしといてやってくれ
貴:えぇ、勿論ですよ。起こす理由がありませんしね、それに、、、
ト:なに？
貴:ちょっと、やることがあるんでね
チリン、と鈴を鳴らす、すると狭い書記長室に同期の死神が全て集まった、驚く2人を背に隠すように立ち、彼らに問いかける
貴:黒傷について、わかったことは？
俺の問いに彼らはすぐに情報をくれた、やっぱり頼るべきはアホ上司じゃなくて
同僚ですね！
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ゆき - あ…作者さんありがとうございます。(T^T) (1月4日 14時) (
レス) @page28 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ - 涙やばい…(´；ω；｀)ｳｯ… (12月2日 15時) (レス) @page28 id: 867516ea99 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - 海老天2さん» んふふw (2022年12月5日 15時) (レス) id: 97f8f3a74e (このIDを非表示/違反報告)
海老天2(プロフ) - 白夜さん» やめて…もっと泣かせないで… (2022年12月4日 22時) (レス) id: 33cb616463 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - 海老天2さん» ……アフレコしながら読むともっと泣けますよ… (2022年12月4日 10時) (レス) @page28 id: 97f8f3a74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年8月25日 1時
