第46話 ページ2
貴方side
引きずられるようにしてやってきた食堂、俺は何を聞いても答えてくれない3人を不思議に思いながら
答えてくれないのなら無理やり聞き出すようなことはすべきではないのでは？と思い
取り敢えず椅子に座って、もうしばらくは何も聞くまい、と、リスト本を開いた
すると、いきなりトントンさんが声をかけてきた
ト:今から全員呼んで来るから、Aはここでロボロと一緒におってくれる？
貴:？、はい、勿論いいですけど、、、全員って、幹部の皆さんですか？
俺がそう問いかければ、トントンさんは「せやで」とだけ言ってオスマンさんと一緒に食堂を出て行った
食堂には一般の兵士達も普通にいて、ご飯を普通に食べている
この軍でも''ヒトが多いところ''に連れてられたと言うことは、あの時、何か危険なことが起きた？
今思えば、あの時は3人とも自分の銃を抜き、発砲までした
''俺の背後に向かって''
それを理解した瞬間、また、サァッと血の気が引いていくのがわかった
あぁ、わかった。何故3人が何も答えてくれなかったのか
答えられるわけがないのだろう「ヒトではない何かがお前を襲おうとしていた」なんてこと
バレないようにしようと思った直後にこれだ、読むことに集中しすぎて
仲間の気配すら気がつかないなんて、、、失態にも程がある
取り敢えず、今すぐ俺を襲おうとした者の正体を暴かなければ！
そう思い、席を立とうとして、やっと、俺はそれに気がついた
異様に熱い左手、いつの間にか左隣に座っていたロボロさんに握られている、左手
少し俯き気味に、まるで何かに警戒しているかのように気を配らせているロボロさんの右手が
いつの間にか俺の冷たくて、生きている感覚が殆どない左手を握っていた
びっくりした、その驚きは手を掴まれていた事にもあるけれど
まるで大事な壊れ物を他人に取られまいとする、そんな握り方をされている事に一番驚いた
立ち上がろうとする意志は、何故かポキリと簡単に折れてしまった
左手は最初はとても熱かったけれど、途中から慣れてきて、手袋をしていたのもあって別に繋いでられない程ではなかったから
俺も本を読みながら、こっそりギュッと手を握り返した
一瞬、ロボロさんがこちらを驚いたように見て、どこか嬉しそうに笑ったのを俺は見た
その笑顔を見て、、、とても悲しくなってしまったのは、、、
何故でしょう
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ゆき - あ…作者さんありがとうございます。(T^T) (1月4日 14時) (
レス) @page28 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ - 涙やばい…(´；ω；｀)ｳｯ… (12月2日 15時) (レス) @page28 id: 867516ea99 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - 海老天2さん» んふふw (2022年12月5日 15時) (レス) id: 97f8f3a74e (このIDを非表示/違反報告)
海老天2(プロフ) - 白夜さん» やめて…もっと泣かせないで… (2022年12月4日 22時) (レス) id: 33cb616463 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - 海老天2さん» ……アフレコしながら読むともっと泣けますよ… (2022年12月4日 10時) (レス) @page28 id: 97f8f3a74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年8月25日 1時
