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「この私が学園長を務めて早ン十年…ナイトレイブンカレッジ生同士が手と手を取り合い敵に打ち勝つ日がくるなんて！」
クロウリーは感激そうにそう言う。
それを見て少女は、
＿あ、一応この人も苦労しているんだな。
何て思い、勝手に同情していた。
「んなっ！？僕はこいつと手なんか繋いでいません！」
「オレだってヤだよ気持ちわりーな！つーか学園長、歳いくつ！？」
デュースやエースは否定しているが、先ほどの戦いがあった後だと微笑ましく思えるから不思議だ。
クロウリーもそう思ったのだろうか、感激に震えた様子で
「私は今、猛烈に感動しています。」
と言っている。どうやら、本当にすごいことをしてきたようだ。
「今回の件で確信しました。Aさん、貴方には間違いなく猛獣使い的な才能がある！」
「はい！？何ですかそれ！？どんな才能！？」
クロウリーは凄い勢いで少女の両肩を掴み、＜猛獣使いの才＞があると言う。
少女は何が何だかわからず、混乱しているようだ。
どうやら、自覚が無いらしい。
「ナイトレイブンカレッジの生徒たちはみな闇の鏡に選ばれた優秀な魔法士の卵です。しかし、優秀が故にプライドが高く、我も強く、他者と協力しようという考えを微塵も持たない個人主義かつ自己中心的なものが多い。」
「あ、何かわかりますそれ。」
「…ほとんど良いこと言ってねーんだゾ。」
クロウリーの言葉に少女は激しく同意する。
怪物と戦う時も苦労していたからそう思っても仕方がないだろう。
そして、クロウリーは仮面の隙間から少女の目をしっかり見る。
「貴方は魔法が使えない。…ですが、おそらく使えないからこそ、魔法を使える者同士をこうして協力させることが出来た。きっと、貴方のような平々凡々な普通の人間こそがこの学園には必要だったのです！」
「何だろう、才能を買われているはずなのに、凄く腹が立ちます。」
「そりゃそうだろ。コイツ全然良いこと言ってねーもん。」
クロウリーの熱演説に腹を立てる少女。
その拳は固く握られている。…恐ろしい。
少女の様子を見て、エースは半ば同情がてら肩に手を置き慰めた。
「Aさん。」
「はい。」
「貴方は間違いなく、この学園の未来に必要な人材となるでしょう。私の教育者のカンがそう言っています。」
「は、はぁ。」
「トラッポラくん、スペードくん。二人の退学を免除するとともに＿Aさん。」
＿貴方にナイトレイブンカレッジの生徒として学園に通う資格を与えます
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芋けんぴ(プロフ) - ユノさん» ユノ様、コメントありがとうございます。ヒプマイのキャラ本編では基本的に主人公の回想のみの出番となりますが、番外編の方で関りを持たせたいなと考えています！ (2021年3月3日 12時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - ヒプマイキャラは出ますか？ (2021年3月3日 9時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 仁王彩香さん» 仁王彩香様、コメントありがとうございます！今日更新しました！お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» Rさん仲間ですね！ラギーの声推しです。 (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - こっちの作品も更新がんばってください( ´∀｀) (2021年1月27日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年8月14日 19時
