18執着チェイス！ ページ44
「よし！ずらかるんだゾ！」
「了解！」
グリムの声を合図に出口へと向かう少女とエース。
その様子を感じ取って怪物は悔しそうに暴れた。
＜ドワーフ鉱山ー静寂の森＞
デュースと合流して、さらに逃げる一同。
「嘘だろ！？あんだけの重しを全部押しのけて追っかけてきた！」
後ろを振り返ると怪物が自分たちの後を必死に追っているのが見える。
これには流石に驚きだ。
「イジ・・・カエセェエ・・・ッ！！」
「くそ、このままじゃ追い付かれるっ！」
怪物との距離は短くなり、今にも追い付かれてしまいそうだ。
流石にこの状況はよろしくない。
少女は考える。
「…だいぶ弱ってる。」
先ほどまでの勢いが感じられない。追いかけてきているのも必死さがわかる。
＿もしや、限界が近いのでは？
「やるしかないね！いける？」
「あー！もぉ！やったろーじゃん！」
「流石エース！」
少女の声に半ばやけくそに反応したエース。
少女はにやりとエースを見た。
「ちびんじゃねーぞ、真面目クン！」
「お前こそ！」
「オレ様の真の力、見せてやるんだゾ！」
二人と一匹が少女の前に立つ。
目の前には・・・怪物だ。
作戦会議の時間はない。ここからはアドリブで動くしかないのだが…
「グリム！火ぃ出せ！」
「オレ様に命令するんじゃないんだゾ！ぶなぁ！」
「大釜！」
意外と良いコンビネーションではないだろうか？
着実にダメージを与えられている。
少女は魔法が使えないため、役には立てない。
せめて、邪魔にならないように離れて見ていた。
すると、＿＿ついに怪物が倒れた。
「はぁ…はぁ…。」
「やっ…た？」
「勝った！オレ様たちが勝ったんだゾ！」
「よっしゃ！」「やった！」
「勝利のハイタッチなんだゾ！」
「「「いえーい！」」」
倒れた怪物の姿を見て喜ぶ二人と一匹。
なんだ、すっかり仲良しではないか。
少女はその様子を見て微笑む。
「雨降って地固まる。」
「あっ！ち、違う。別にこれはそういうんじゃない！」
「そ、そーそー！変な事言わないでくんない？」
「お、オレ様が大天才だから勝てたんだゾ！力を合わせたから勝てたわけじゃねーんだゾ！」
少女の言葉に慌てたように否定するデュース、エース、グリム。
まったくなんと愉快な奴らだ。
「はいはい。」
思わず笑ってしまう少女。
その笑顔にどうでも良くなったのか、エースもデュースも穏やかな表情を浮かべた。
「まぁ、言い訳すんのもダサいか。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
芋けんぴ(プロフ) - ユノさん» ユノ様、コメントありがとうございます。ヒプマイのキャラ本編では基本的に主人公の回想のみの出番となりますが、番外編の方で関りを持たせたいなと考えています！ (2021年3月3日 12時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - ヒプマイキャラは出ますか？ (2021年3月3日 9時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 仁王彩香さん» 仁王彩香様、コメントありがとうございます！今日更新しました！お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» Rさん仲間ですね！ラギーの声推しです。 (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - こっちの作品も更新がんばってください( ´∀｀) (2021年1月27日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年8月14日 19時
