15散々スポット！ ページ37
＜ドワーフ鉱山ー内部＞
「ここもゴーストがウロウロしてんのかよ！」
エースが息を切らしながらぼやく。
確かに、ゴーストの数は少なくない。
しかし、グズグズしてたら間に合わない。
「いちいち構ってたらキリが無い。先を急ぐぞ。」
デュースはゴーストの中を切り抜けて行くしかないと腹をくくる。
「偉そうに命令しないでほしーんだけど。大体、お前が有んな馬鹿な真似しなきゃこんなことになんなかったのに。」
「元はと言えばお前が掃除をさぼったのが原因だろう！」
「おーっと。これはやばい。」
デュースとエースが言い合いになっている。
時間が無いのだから早く進んだ方が得策なのだが、口喧嘩はグリムまでも巻き込み終わる気がしない。
少女よ。どうやったら彼らと魔法石がゲットできるんだね？
チームワーク皆無ではないか。
すると、ひときわ大きな声が聞こえた。
「お前たち！今の状況がわかってるのか？」
デュースだ。
デュースが一生懸命時間が無いことを説くが、我らがエースは捻くれていた。
「だ〜から、さっきからいちいち仕切んなよ。ムカつくなぁ。…それにAは大丈夫なわけ？さっきまで腰抜かしてたじゃん。」
デュースには突っかかっているものの、エースが自分を心配してくれたことが意外で驚く少女。
＿これ以上足を引っ張るわけにはいかない。
少女は覚悟を決めた。
「もう大丈夫。ありがとう。」
「ふーん。なら良いけど。」
このまま魔法石を探す流れになると思いきや…
「‥‥さぬ‥‥‥‥うぅ‥‥ぬ‥…」
体の芯から震えてしまうほどの、恐ろしい音が響き渡る。皆んなの体がピシャリと固まった。
「こ、この声…は？」
エースは冷や汗をかきながら、声の方向を恐る恐る見る。その際に、さり気なく少女の前に立っているから素晴らしい。
エース！お前良い男だよ！
「い‥‥し…うぅううう！‥‥…オデノモノ……」
もう一度聞こえたその音は先ほどよりも近づいてきている。
デュースがそのことに気が付き、警戒態勢をとった。
グリムは少女の腕に飛びつき、震えている。
影が近づいてきた。大きな影だ。
すると、大きな声と共に＿
「イジハ‥‥‥‥オデノモノダアアアアアアアオオオオ！」
白雪姫に出てきた小人が身につけていたものと似たような服装をした、ゴーストとは違うおどろおどろしい怪物が姿を現した。
「「「「で、出たああああ！！」」」」
これは流石に予想外。
とりあえず距離を取るため、一同は走り出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
芋けんぴ(プロフ) - ユノさん» ユノ様、コメントありがとうございます。ヒプマイのキャラ本編では基本的に主人公の回想のみの出番となりますが、番外編の方で関りを持たせたいなと考えています！ (2021年3月3日 12時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - ヒプマイキャラは出ますか？ (2021年3月3日 9時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 仁王彩香さん» 仁王彩香様、コメントありがとうございます！今日更新しました！お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» Rさん仲間ですね！ラギーの声推しです。 (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - こっちの作品も更新がんばってください( ´∀｀) (2021年1月27日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年8月14日 19時
