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「やべ、腰抜けた。」
「はぁ！？」
急なゴーストの登場により腰を抜かしてしまい、立てない少女。
デュースとグリムはその様子に気が付かなかったらしく、少し前方で異変に気が付き振り返る。
「っく。私はここまでだ！構わず行けっ！」
「いや、迫真かよ！」
くわっとした表情で、死亡フラグを立てる少女。
こんな局面でもふざける少女に呆れるが
「腰抜かしただけだろ！普通に見捨てるとかなしだわ！」
「うっわ！腰抜かしてるんだから丁寧に扱ってよ！」
「言ってる場合か！」
エースは、少女を肩で担ぎ走り始めた。
`見捨てる`という選択肢はないらしい。
正直、この世界の人たちは血も涙も無いのだと思っていたが、そんなこともないらしい。
「少しだけ見直した！ツイステッドワンダーランド！」
「はぁ！？何言ってんだ！？頭打ったか？」
「失礼だな！知ってたけど！…こっちの話。ほら、早く走って！捕まる！」
少女は必死にエースにしがみつき、落ちないようにした。エースも必死に走り、何とかデュースたちに追いつく。
そのまま魔法を後ろに放ちながら、何とか逃げ切った一同。
少女以外、息切れが酷かった。
…特にエースが。
「はぁ…はぁ。」
「エース、ありがとう。」
「…はいよ。」
ゴーストを引きはがしたところで、少女を降ろしたエース。
何だよエース。良いとこあるではないか。
少女はどうやら先ほどのトラブルで、恐怖が無くなったらしい。
先ほどよりもすっきりとした顔で立っていた。
実は、少女があそこまで過度に怯えていたのには理由がある。
少女は魔法が使えないからだ。
このツイステッドワンダーランドでは魔法が使えて当然である。
つまり、少女の常識が通用しないと考えた方がよい。
攻撃において自分の物理制裁が、出てきた敵に果たして効くかどうか。
少なくともゴーストには効かないのだろう。
だってゴーストだから。ほら、ゴーストって都合よく透けるものだから。
そして、この世界では自分本位の人が多い。
別にそれが悪いのだと言っているのではない。
ただ、少女にとってそれが珍しいものであるだけだ。
だから、少女は自分がピンチの時、助からない覚悟をしていた。
ふざけたように見せて、あの死亡フラグは本気で立てていたのだ。
だが、どうやらそれは少女の杞憂であったらしい。
疲れてしゃがみ込む二人と一匹を見て少女は微笑む。
「本当にありがとう。」
少女は何となく、彼らとなら魔法石がゲットできる気がした。
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芋けんぴ(プロフ) - ユノさん» ユノ様、コメントありがとうございます。ヒプマイのキャラ本編では基本的に主人公の回想のみの出番となりますが、番外編の方で関りを持たせたいなと考えています！ (2021年3月3日 12時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - ヒプマイキャラは出ますか？ (2021年3月3日 9時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 仁王彩香さん» 仁王彩香様、コメントありがとうございます！今日更新しました！お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» Rさん仲間ですね！ラギーの声推しです。 (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - こっちの作品も更新がんばってください( ´∀｀) (2021年1月27日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年8月14日 19時
