11百裂ウインドウ！ ページ27
＜大食堂＞
「1日中掃除してもうくたくたなんだゾ〜…それなのに、これから窓ふき100枚だなんて」
グリムは項垂れてまだブツブツ文句を言っている。
しかし、少女からすれば、グリムが挑発に乗らなければ良かっただけの話なので、グリムを膝に乗せ頬を抓りながら叱る。
「これに懲りたら大人しくしなさい。」
「ちぇっ。…それにしてもあのエースってヤツ、遅いんだゾ。オレ様を待たせるとは良い度胸だ。」
そう。今はエースを待っているのだ。
しかし、エースはいつまでたっても来ない。
グリムはイライラしだしていた。
「まぁまぁ、少し待ってみよ。」
きっと学校初日で忙しかったのだろう。
そう思った少女は広い心で待つことを提案し、二人でのんびりとエースの到着を待つ。
…待つ。
…待つ。
がしかし、いつまでたってもエースは来ない。
「いくらなんでも遅すぎるんだゾ！？まさかアイツ逃げたんじゃないだろーな！」
「ん〜、あり得るね。探し行く？」
「勿論だゾ！罰をオレ様たちだけに任せて逃げるなんて、許さないんだゾ！行くぞA！エースをとっ捕まえて窓掃除させてやるんだゾ！」
二人は大食堂から出て、教室に向かう。
＜教室＞
「オラぁ！エースはどこだ！隠し立てするとただじゃおかねーんだゾ！…って、もう誰もいない〜！？」
「…どこのヤクザだよ。こりゃあ…逃げられたね。」
教室には一人もおらず、人影すらない。
少女とグリムは肩を落とすが…
「いいや、私がいるよ。」
後ろから声がした。
二人が振り向くとそこには
「「ぎゃー！絵がしゃべった！？」」
ハットに丸眼鏡のおじいさまの絵画が。
そう。この絵がしゃべったのだ。まるでハリーの世界である。
「なんだい？しゃべる絵画なんかこの学校じゃあ珍しくないだろう？」
「…そうなんですか。」
この絵画によると、この学園内の絵画はおしゃべり好きらしい。
ますますハリーだ。
「それで？君たち誰かを探しているのかい？」
「エースってヤツを探してるんだゾ。顔にハートマークが描いてある、もさもさ頭のヤツ！」
「あぁ、知っているとも。今日から入ってきた新入生だね。少し前に寮へ戻っていったようだけど…」
「あらら。」
「あの野郎、やっぱり逃げやがったんだゾ！」
「あの、どちらに行ったかわかりませんか？」
「寮への扉は東校舎の奥さ。」
「A、追いかけるんだゾ！」
「はいはい。絵画さん、ありがとう！」
絵画の情報をもとにグリムと少女は駆け出した。
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芋けんぴ(プロフ) - ユノさん» ユノ様、コメントありがとうございます。ヒプマイのキャラ本編では基本的に主人公の回想のみの出番となりますが、番外編の方で関りを持たせたいなと考えています！ (2021年3月3日 12時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - ヒプマイキャラは出ますか？ (2021年3月3日 9時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 仁王彩香さん» 仁王彩香様、コメントありがとうございます！今日更新しました！お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» Rさん仲間ですね！ラギーの声推しです。 (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - こっちの作品も更新がんばってください( ´∀｀) (2021年1月27日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年8月14日 19時
