夜明けの決意 ページ9
肌寒くて布団を手繰り寄せていると
隣で布団を踏んで寝ている彼がいた。
「ふふ・・もう・・」
布団を彼にかけて
その寝顔を見ていた。
厚ちゃんが・・・
私の彼氏・・・
昨日の言葉を思い出しては
信じられなくて
自問自答を繰り返す。
だめ・・もう眠れない・・。
ベッドを抜け出し
服を着て、
ベランダに出た。
まだ薄暗い空を見ていた。
・・これ、現実なのかな。
生暖かい風が私を包んでいく。
それが変に心地よくて
夢と錯覚しているようだった。
ガラガラ・・
「何見てるの？」
でもそこには彼がいて、
現実に彼がいて、
私に声をかけてくれていて、
「空を見てたの」と会話していて・・
彼に抱きしめられて
またキスをして
「ここ・・吸っても大丈夫？」と
目を大きく開けてタバコを目の前に出した。
「うん、いいよ。
あ、ちょっと待ってね」
折りたたんでいた
椅子を開いて私は中に入った。
彼はタバコを口に咥えて
ありがとうとジェスチャーをして
そこに座った。
ほら、これは現実。
夢でも幻想でも妄想でもなく
実際に起こっていること・・。
少しずつ理解しようとしていた。
彼と繋がった気持ち。
そして体・・。
ベッドの
くしゃくしゃになったシーツを見て
昨夜の出来事を思い出していた。
私、本当に厚ちゃんと・・
お酒を飲みすぎていたせいか
自分の言動は思い出せずに
彼の言葉だけが頭に残っているのだ。
---好きになったんだ---
---付き合うか---
---結婚を前提に---
------"結婚"------
厚ちゃんと私が・・
結婚・・。
確かに彼はそう言ってくれた。
それだけ真剣に私の事を考えて
大切に想って
昨夜私の事を愛してくれたんだ。
軽い人だなんて思った事ないけど
そうやって言葉にしてくれた事が
嬉しかった。
ただベランダでタバコを吸ってる姿でさえも
とっても
愛おしい。
優しくて・・
男らしい人。
そんな彼を
これからは私が支えていきたい。
支えていこう。
後ろ姿を眺めながら
胸に誓った。
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miu(プロフ) - みくさん» みく様 ご指摘ありがとうございます。外せてませんでした( ﾟдﾟ) (2018年9月10日 0時) (
レス) id: ccb9a6d634 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - オリフラ外さなくていいんですか? (2018年9月10日 0時) (レス) id: 5382e69d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miu | 作成日時：2018年8月28日 23時
