心配 厚治side ページ35
ベンチに座ってタバコを吸っていた。
少し酔いが覚めてきたものの
彼女への気持ちは冷めるわけでもなく
熱くなる一方だった。
彼女はまだ風邪をひいてるんだろうか・・
会いたいって思ってくれてないのかな・・
また、いつのまにか
彼女の事ばかり考えるように
なっている。
そんな俺が嫌になったかな・・
気付いちゃったかな、俺の気持ち。
そう思うと
彼女に連絡を取っていいのか迷ってしまう。
ここまで来たけど・・
帰ろうかな。
会いたいのは、
ただ、心配だから・・？
いや、
ただー・・・
不安だから・・だ。
そんな事を考えていると
持っていた携帯が震えだした。
！！
Aさん・・・っ
---もしもし・・厚ちゃん・・？
彼女の細い声に元気が無くて
更に心配になってしまう。
「もしもし。
・・まだしんどい？」
----少し咳が出るくらいかな。
明日にはよくなりそう。
「そうか、
じゃあ
今週末あたりドライブでもいこうか」
俺がそう言うと
---早く会いたいな・・
と呟いている。
そんなの俺の方が会いたいに決まってる・・
今でさえこんなにも。
会えそうで会えないこの距離が
もどかしい・・
でも君は今日も
会えないって言うんだろうな・・。
-----今日は、星がよく見えるよ。
！
そう言われベランダに目をやると
空を見つめている彼女の姿がそこにあって
星よりも気になってしまう。
「・・そうだね、
綺麗だ・・」
目の前にすると
触れてしまうから。
・・抱きしめたくなるから。
だから
この距離がちょうど
いいのかもしれないな。
彼女を見ていて
体が冷えないか心配になってきた。
「・・早く寝なさい。
今週末まで会えなかったら
俺、もう何するかわかんねぇし・・」
---なにそれー？
こわいよ〜
そう言ってくすくす笑っている。
彼女が部屋に入ったのを確認して
俺は大通りに向かった。
帰ろ・・。
本当は今すぐ抱きしめて
髪を撫でて
キスをして
愛を確かめ合って・・。
タクシーを捕まえた時には
気付けば彼女の体を
思い出していた。
ふ・・なに考えてんだ、俺は。
タクシーの中から
星空を見ながら
自宅に戻ったのだった。
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miu(プロフ) - みくさん» みく様 ご指摘ありがとうございます。外せてませんでした( ﾟдﾟ) (2018年9月10日 0時) (
レス) id: ccb9a6d634 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - オリフラ外さなくていいんですか? (2018年9月10日 0時) (レス) id: 5382e69d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miu | 作成日時：2018年8月28日 23時
