薬局 厚治side ページ33
彼女からの連絡は相変わらずないまま
今日で5日・・。
メールが届いていないか
確認するのが日課になりつつあった。
・・今日も来てねぇな。
レコーディングで疲れていたが
いつもの居酒屋でビールを飲んでいた。
「岩沢くん、
今日はペース早いんじゃない？
飯も食わなきゃ悪酔いするよ」
大将に心配されると
ここが家だったっけ、と思ってしまう。
3日立て続けにここに来ていた。
「・・呑みたい気分なんすよ」
「そうかい
そんな日もあるよな。
恋愛の悩みなんじゃねぇか？」
なんて鋭いんだろうか・・
「・・なんでそう思うんすか」
俺がビールを飲みながら問うと
ははは、と豪快に笑う。
「・・岩沢くん、
あんた恋してる顔してるから」
え・・
なっなにそれ・・・っ
「なっ大将、
俺のことからかってるでしょ！？」
俺が怒ると大将は反対に大笑いする。
「・・携帯、そんな見て待ってないで
会いに行けばいいじゃねぇか。
待ってるだけじゃだめじゃねぇか？
男なんだから」
・・・・わかってるけど
わかってても彼女を大切にしたくて
彼女の気持ちも大切にしたいから
待ってるんだけどな・・。
・・もう十分待ったよな。
そう思いながら
「大将、行ってくるわ、俺」
俺が手をあげると
「今からはやめたほうがいいんじゃねぇか？
目が座ってるぞ」
「そうよー？
ちょっとそこででも休んでから行ったらどう？」
家は近所だけど・・
「じゃぁちょっとだけ・・」
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がばっ
「！！」
気付けば本気で寝てしまってた俺。
携帯には21時の文字・・。
わ。1時間は寝てた・・
「あら、まだ寝ててもいいのに〜」
奥さんにそう言われながらも
俺はお勘定を済ませると
タクシーを呼んだ。
「桜木町駅前のアーク薬局で」
あそこからなら
道も分かりやすくていいな。
薬局に着き、
とりあえずなんか買おうかななんて
そんな軽い気持ちで駐車場を抜けようとした。
しかし俺の脳裏には
見覚えのあるあいつの車・・
さっき通り過ぎた場所へ
歩いてきた道を引き返す。
「！！」
・・・この車！それにナンバー
やっぱりそうか・・。
店内か？
店内を周ってみるが
姿は見当たらない。
なんで、そこに車が・・
あいつの家からは
俺のうちからよりも少し距離があるのに・・。
不思議に思いながらも
俺は彼女の家の近くにある公園までやってきた。
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miu(プロフ) - みくさん» みく様 ご指摘ありがとうございます。外せてませんでした( ﾟдﾟ) (2018年9月10日 0時) (
レス) id: ccb9a6d634 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - オリフラ外さなくていいんですか? (2018年9月10日 0時) (レス) id: 5382e69d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miu | 作成日時：2018年8月28日 23時
